無限CR-Z 試乗レポート(2/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
リニアに特性が変わる無限 CR-Zのスポーツサス
フットワークも、CR-Zがスポーツカーか否かを問う意味では、エンジンよりも重要。ノーマルもけっこうがんばったと感じさせる反面、やりきれていない部分も散見される。
無限のスポーツサスペンションキットは、車高はノーマルよりも15~20mmダウン、スプリングレートはノーマルよりも若干高め。5段階の減衰力調整が可能なので、あれこれと試してみた。
最弱の1段にすると、突き上げ感はノーマルと同等だが、ノーマルで見られるフワッとした感覚はなく、ロールも適度に抑えられている。けっこう引き締まった印象で、スポーツサスらしさは1段でも損なわれていない。
ワンクリックでリニアに特性が変わる。4段や最強の5段にすると、レーシングライクな乗り味に近づくが、けっしてガチガチにはならず、タイヤはしなやかに路面を捉えている。ココがこの足のポイントだ。大径ダンパーを用いたことでキャパシティに余裕があることも効いて、固めてもドタバタした感じにならないのだ。
また、フロントにはメインスプリングに加えてリバウンドスプリングを採用し、内輪の接地圧を高めている。さらに、伸び上がりを抑える減衰特性により、相対的なロール角が抑えられ、1段や2段でもフラットな姿勢を保つセッティングを実現しているのだ。
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