ホンダ CR-Z 試乗レポート/松田秀士(1/4)
- 筆者: 松田 秀士
- カメラマン:茂呂幸正/オートックワン編集部
CR-Zはスポーツカーの新たな指針となるのか
鳴門海峡にほど近い徳島県で行われた、ハイブリッドスポーツのCR-Z試乗会。
初日は大雨、そして2日目は抜けるような青空というコンディション。ドライとウェットの両方を体験することができ、これ以上ないレポートをお伝えすることができるだろう。
今回の試乗会は1泊2日ということもあり、たくさんのホンダ開発担当者と話をすることができた。夜の食事の席では酒も入るから本音も聞きだせる。
そこで感じたことは、開発陣の中に初代CR-Xがデビューしたときのような熱いホンダスピリットが戻ってきているということ。ホンダの社員はみんなクルマが好きで、レースも好きなのだ。どんなシステムであろうと気持ちよく、楽しく走れるクルマにしてくれる、改めてそう感じさせてくれた。
そう、ホンダは今回のCR-Zでハイブリッドシステムをエコ一辺倒ではなく、心を躍らせるようなスポーツにしてくれたのだ。その裏には、これからのスポーツモデルが抱える「社会との関わり」という課題がある。
ハイブリッドスポーツ「CR-Z」は、クルマ好きの我々に一つの指針をはっきりと示してくれた、初めてのモデルといえるのではないだろうか。
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