ホンダ CR-Z 試乗レポート/松田秀士(3/4)

  • 筆者: 松田 秀士
  • カメラマン:茂呂幸正/オートックワン編集部
ホンダ CR-Z 試乗レポート/松田秀士
ホンダ CR-Zと松田秀士氏 ホンダ CR-Zを試乗する松田秀士氏 ホンダ CR-Z ホンダ CR-Z ホンダ CR-Z ホンダ CR-Z ホンダ CR-Z ホンダ CR-Z ホンダ CR-Z ホンダ CR-Z ホンダ CR-Z 画像ギャラリーはこちら

キレの良い走りが楽しめる「SPORTモード」

ホンダ CR-Zを試乗する松田秀士氏

初日は大雨、しかも横風も強く最悪のコンディション。

まずは、CVTモデルから試乗を始める。走り出しで驚いたのは、室内がとても静かなことだ。遮音性能はインサイトとは比べ物にならないほどに高い。

また、エンジンの音質も低回転域では静かに、高回転ではスポーティにと棲み分けされており、さらに振動とノイズが気にならない。

ホンダ CR-Z

CR-Zに搭載されているエンジンは、1.3リッターのインサイトに対し、フィットにも採用される1.5リッターSOHCのL15AをベースにしたVTECエンジン(低回転時に2本の吸気の1本を休止させる「1バルブ休止方式」)。

出力は114ps(CVTは113ps)で組み合わされるモーターはインサイトのものをそのまま流用しモーター出力は14psで、これを含めたシステム出力は124ps/174Nmとなる。

この動力性能、パワフルとは言い難いがボディに対してちょうど良いレベルだ。

ホンダ CR-Z

「SPORTモード」にすればCVTモデルはギヤ比を高くするので、同じ速度でもエンジン回転数が上がりキレの良い走りが楽しめる。一方MTモデルではモーターパワーの出力を上げてレスポンスをヘルプする。

そして、両モデル共に電動パワーステアリングが重くしっかりとした手応えになり、エンジンのレスポンスも上がる。

この3モードのドライブシステムには、他に「NORMALモード」と「ECONモード」がチョイスでき、とくにECONモードでは明らかにアクセルに対するレスポンスが鈍り、踏み過ぎによる燃料の無駄遣いを抑えてくれ、エアコンは省エネ運転となってアイドリングストップの時間も長くなることが分かる。

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松田 秀士
筆者松田 秀士

1954年高知県生まれ。僧侶の資格を持ち、サラリーマン、芸能人の付き人を経て、28歳でレースデビュー。92年には、デイトナ24時間&ル・マン24時間レースに出場。94年、インディ500マイルレースに日本人2人目のドライバーとして初参戦。2年目の95年には完走を果たし、翌年、当時日本人最高位完走という成績を残した。同じ頃から東京中日スポーツ新聞等で自動車評論活動を開始。現在も執筆活動の傍ら、レーシングドライバーとしても活躍中。記事一覧を見る

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