独プレミアムDセグメントセダン 徹底比較(3/4)

独プレミアムDセグメントセダン 徹底比較
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COMANDシステムや安全装備をアップデート

メルセデス・ベンツ 新型Cクラスセダンメルセデス・ベンツ 新型Cクラスセダン

2011年5月のマイナーチェンジで、むしろインテリアがもっとも大きく変わったといえるCクラス。

助手席前にも大きなウッドパネルを配するなどダッシュボードのデザインや素材まで変更したことで、これまでライバル車に対して質感の面で負けていた感の否めなかったところ、これで同等かそれ以上となった。

カラーディスプレイを配したメーターパネルを採用したほか、アンビエントライトのように夜間の室内の雰囲気も上手に演出されている。

従来はポップアップ式だった7インチのCOMANDディスプレイはインパネ中央にビルトインされ、COMANDシステム自体も最新の世代に移行。

インターネットに接続してさまざまな情報を取得可能とし利便性を高めたほか、オーディオも最新のデバイスへの対応を強化し、再生曲のCDジャケットを表示可能とするなど、エンターテイメント性も向上している。

パッケージングについては、ボディの全幅が3台の中では最小ながらも、狭さを感じることはなく、サイドウインドウの角度が立ち気味であることもあって、後席を含め横方向の空間はもっとも広く感じられる。なお、パーキングブレーキは足踏み式を採用している。

トランクルームは、もう少し幅があるとなお良いのだが、寸法的には下記の他モデルが上回る面もあるものの、実用的な形状という点ではもっとも優れると思われる。

装備面では、居眠り運転を防ぐ「アテンションアシスト」や、ハイ/ロービームを自動的に切り替える「アダプティブハイビームアシスト」などを標準装備するのが特徴。

また、縦列駐車可能な場所を自動的に検知するとともにガイダンスを表示して駐車をサポートする機能をパークトロニックに加えたものも、パッケージオプションとして用意している。

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スポーティさと上質さが融合した空間

BMW 3シリーズセダンBMW 3シリーズセダン

エクステリア同様に独特の有機的なラインを描くインパネは、微妙にドライバー側を向いており、ダッシュは運転席前のメーターフードと、センターのワイドなiDriveの8.8インチディスプレイのフードという2つのフードで構成されている。

デビュー当初より質感の高さには定評があり、インパネに横一文字に配されたパネルは、好みによりウッドやアルミなど選ぶことができるし、随所に施されたクロームがアクセントとなっており、室内全体のカラーやマテリアルの調和も巧みである。

さらに、太めのグリップのステアリングホイールや、乗員を包み込むフィット感のよいシートなどスポーティな感覚もあり、前述のデザイン性と上質さの三位が融合した独特の空間がもたらされている。ちなみにパーキングブレーキがレバー式である点は、今の同カテゴリーでは珍しい。

多機能を有するオンボードコンピュータを搭載する点もBMWならでは。ただし、iDriveの使い勝手については、当初のものよりだいぶ良くなったものの、もう少し整理されるとありがたい部分もなくはなく、今後に期待したいところである。

ハイラインパッケージには、前席シートヒーターをはじめ、「リヤ・ウィンドウ・ローラー・ブライド」「ダコタ・レザー・シート」「バール・ウォールナット・ウッド・インテリアトリム」などが装備される。

トランクルームは、奥行きがCクラスとほぼ同じ約1mで、タイヤハウス間の横幅もCクラスやA4と同等の約1mだが、その後方がかなり幅広く確保されているし、3シリーズのみトランクフードの開閉機構がデュアルヒンジになっており、間口も大きく確保されている。

このおかげで、もっともゴルフバッグを横向きに積みやすそうだ。

BMW 3シリーズセダンBMW 3シリーズセダンBMW 3シリーズセダンBMW 3シリーズセダンBMW 3シリーズセダン

端正なラインと精緻な仕上げこそ身上

アウディ A4セダンアウディ A4セダン

高品質なレザーやウッド、アルミニウムなどの素材を効果的に配したインテリアのクオリティ感はなかなかのもの。

スッキリとした端正なラインや精緻な仕上げこそアウディの身上に違いないが、このA4もオーソドックスな中で上質さとスポーティさを感じさせる空間が構築されている。

3シリーズよりもさらにドライバー側を向いた印象のインパネは、メーターからMMI(マルチメディアインターフェイス)の7インチディスプレイまでを一体としたフードで覆われている。

MMIは、カーナビやオーディオ、電話、車体の各種機能の設定などのさまざま情報や機能を制御し、大別した4つの機能をショートカットボタンにより瞬時に呼び出すことが可能となっており、またダイヤルの中にジョイスティック型のエンタースイッチを備えるのが特徴だ。

ただし、こちらも登場した当初よりも良くなっているとはいうものの、使い勝手のさらなる洗練に期待したいところである。

ロングホイールベース化の恩恵もあってか、後席のニースペースの余裕はもっとも大きい。

逆に右ハンドル車の運転席は、機構的な宿命で左足を置くスペースが狭くなっているのが少々難点ではあるが、これは慣れて気にしないようにするべきだろう。

それもあってか、A4では同クラスでいち早くエレクトロニックパーキングブレーキを装備したのも特徴である。

また、トランクルームは横幅の制約でゴルフバッグを横向きに積めないのだが、奥行きはもっとも大きく、見た目の上質感においても上記2モデルをしのぐといえるだろう。

撮影車は、本革仕様となり、前席シートヒーター、ウッドパネルなどの付く「SEパッケージ」(価格35万円)が装着されている。

アウディ A4セダンアウディ A4セダンアウディ A4セダンアウディ A4セダンアウディ A4セダン

内装・装備の総評

BMWの「iDrive」が先鞭をつけた、ディスプレイと操作系統を独立させたインターフェイスは、その後のメルセデスの「COMANDシステム」、アウディの「MMI」として採用され、標準化された。各種オーディオデバイスへの対応も図られているが、ただし機能面では最後発のCクラスが目を見張る充実ぶりを見せ、装備面でも一歩先んじた。インテリアの質感については、3シリーズやA4に対し見劣りする印象のあったCクラスが一気に挽回した印象。インテリアの雰囲気は各車で異なり、それぞれの持ち味があるが、これは良いor悪いではなく好みの問題だと思われるので、甲乙つけがたし、と評しておきたい。

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岡本 幸一郎
筆者岡本 幸一郎

ビデオ「ベストモータリング」の制作、雑誌編集者を経てモータージャーナリストに転身。新車誌、チューニングカー誌や各種専門誌にて原稿執筆の他、映像制作や携帯コンテンツなどのプロデュースまで各方面にて活動中。記事一覧を見る

MOTA編集部
監修者MOTA編集部

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