こだわりの上級ハッチバック 徹底比較(4/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:島村栄二
ハイブリッドによる強み
ハイブリッドというだけで注目度が高まる時代に、レクサスのエントリーモデルとして登場したCTは、プレミアムなコンパクトハッチバック車で、しかもハイブリッドという、時代の求める要素を凝縮したかのようなクルマ。
プリウスでは物足りないが、HSやSAIが欲しいわけではないという人、あるいは、今回のゴルフもそうだが、レクサスが本来ライバルと想定している BMWX1やアウディA3など、欧州プレミアムコンパクトに興味を持つ人からも目が向くはずだ。
上級モデルからの積極的にダウンサイジングを図りたい人にとっても、よい受け皿となることだろう。そんな中で、CTの強みというと、やはりハイブリッドによる圧倒的な低燃費と先進性だろう。さらに、追従型のクルーズコントロールやプリクラッシュセーフティが選べるのも、このクラスではライバルに対しCTが先行した。
価格は少々高めという気もするところだが、こうした他にない内容を持つCTが、どのようにユーザーに受け取られるのか、興味を持って見守りたい。
面目にユーティリティを追求
新世代のMINIは、登場以来、月販1000台程度をコンスタントにマークする、人気モデルとなっている。それだけでも十分にたいしたものだと思うが、 MINIは好きだが、実用性の面であきらめざるをえなかった人も少なくないはず。
そんな人にとって、待ちこがれたであろうクルマが現実のものとなったといえる。しかも、たんにドア数を増やしたわけではなく、かなり真面目にユーティリティを追求してあることがうかがえた。後席の居住性もそうだし、荷室の使い勝手も細やかな配慮が見られる。
さらには、アルミのレールをはじめ新しいものにトライしているところも興味深い。4人乗りだけでなく5人乗りを用意したところも、とくに日本市場ではありがたがられることだろう。
MINIクロスオーバーが登場したことで、MINIの販売はさらに拡大することは確実だろうが、少なからずベースモデルを食う部分もあるものの、どこまで販売を伸ばすか気になるところだ。
信頼感に応えるオールマイティぶり
日本における販売で、フォルクスワーゲンは2010年も輸入車ブランドでトップを維持した上、前年比で4000台以上増となる2万6000台超まで販売を伸ばしたゴルフが車種別でもトップの座についている。
これはフォルクスワーゲンというブランドへの信頼感に加え、クルマ自体も、期待に応えていることがしっかりと認知されているからだろう。そもそもゴルフは、Cセグメントの「お手本」というべき存在であり、上記2モデルに対しても、少なからず影響を与えているはず。
そして実際に触れても、完成度の高さを実感させられるクルマである。中でもゴルフGTIは、優れた実用性と走行性能、スポーティな内外装などが大いに受けている。
少々高価ながら、完成度と味の濃さを考えると、けっして割高という印象はない。多くの要素において万能ぶりを発揮する、オールマイティなクルマである。
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