日独伊スペシャリティクーペ 徹底比較(1/4)

デビューして間もないBMW1シリーズクーペをもとに、せっかくなので日独伊というそれぞれの国からピックアップ。3カ国の3台の500万円クラスのスペシャリティクーペを比較する。価格は、BMWが500万円台、スカイラインクーペが概ね400万円台、アルファは400～500万円台後半となっている。

BMW1シリーズクーペ（135i）は2008年2月に発売。ハッチバックの1シリーズをベースとするプレミアムコンパクトクーペで、シリーズ中で明確に、上級仕様＆高性能バージョンと位置づけられている。1シリーズと共通のデザイン要素を持ちながら、独立したトランクを持つ。日本に導入されるのは、306psを発生する3L直6直噴パラレルツインターボエンジンを搭載する1シリーズクーペのみ。Mスポーツパッケージが標準装備され、エアロパーツ、スポーツサスペンション、スポーツシートなどが与えられる。右ハンドル仕様のみで、6速MTと6速ATが選べる。

スカイラインクーペは2007年10月発売。海外では先代モデルよりインフィニティG35クーペとして販売され、北米でも大きな成功を収めてきた。エンジンは新開発のVVEL（バルブ作動角・リフト量連続可変システム）を採用した3.7L V6エンジンのみの設定。スポーティグレードの足まわりには、19インチタイヤ＆ホイールや４WAS（4輪アクティブステア）が標準装備される。

アルファ159よりも少し遅れて、2006年4月より日本に導入されているアルファブレラは、新世代アルファロメオの量産スポーティモデルのフラッグシップとなるクーペモデルだ。2.2L直4と、3.2L V6の2種類のJTS（直噴）エンジンが用意され、駆動方式は2.2L車がFF、3.2L車がフルタイム4WD「Q4」となる。

3モデルそれぞれが持つ個性、魅力を探る。