トヨタ×レクサス ハイブリッドカー 徹底比較(3/4)

トヨタ×レクサス ハイブリッドカー 徹底比較
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後発モデルとしての新技術の採用の数々

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インテリアの質感は、プリウスよりはだいぶ高く、HSに比べるとやや下回るという印象だが、素材の質感はもとより、インナードアパネルにレザーを用いていない点など、それなりに差は大きい。

スムーズな面で構成されたインパネに、ダッシュボード中央からセンターコンソールにかけて延びたセンタークラスターがあり、その下端にリモートタッチのコントローラーが設定されているが、HSに対し形状がアレンジされ、新たな機能を加えるなどし、より操作性が向上している。

オーディオコントローラーにカバーが付く点がHSとの違い。さらに細かく見ると、エンジンスタートボタンの左右位置や、インナードアハンドル下に小物が置けるかどうか、SAIはフロントシートの背もたれのポケットがないなど、違いはそれなりにある。

また、HSではラゲッジルームのみだった植物資源を原料としたエコプラスチックが、SAIでは室内表面積の約60%という使用量となっていることも隠れたポイントだ。

ラゲッジルームは、バッテリーを積んでいながらも、ゴルフバッグを4つ積むことができるという大きな容量のスペースが確保されている。

また、トランクフードに、HSでも採用されていない、新しい軽量化技術が採用されているのも特徴だ。このように、HSと登場時期がそれほど違わないながらも、早くもいくつか新しい技術や機能が採用されていることを特筆したい。

グレード体系は、ベーシックなSと上級装備の付くGの2本立てとシンプルな設定で、いずれも装備は充実しているが、さらに安全装備を充実させたASパッケージが両方のグレードに用意されている。

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HSでしか選べないものも多数

レクサス HS250hレクサス HS250h

パッケージングについては基本的にSAIと同じで、いたって合理的に構築されている。

シートについては、HSに用意されるセミアニリンレザーの設定はSAIにはなく、マークレビンソンの高性能オーディオもレクサスの一員であるHSのみ選ぶことができる。

インテリア全体の質感も、このクルマがレクサス車として設定された理由がうかがえるほどで、やはりSAIと比べるとそのあたりの違いは見受けられる。

トランクオープナーは、SAIは一般的なワイヤー式で運転席の脇にあるが、HSは電磁式となりインパネの右下にスイッチが設定されている点もさすがはレクサス。フューエルリッドも同様だ。

インパネの雰囲気は似ているが、エアコンのルーバーがHSでは横基調のところがSAIは縦基調になるなど、細かい違いはある。

充実装備のバージョンIでは、各種快適装備のほか、セミアニリン本革パワーシート、ウォールナットの木目パネルなどが装備される。さらにバージョンLでは最先端の安全装備が標準で付く。

また、選んだボディカラーに対して、シートやオーナメントパネルのマテリアルやカラーを、幅広い組み合わせから選ぶことができるのはHSの特権で、斬新なツートーンカラーを選ぶこともできる。

さらに、緊急時のサポートからプライベートな要望まで、レクサスオーナー専用のコールセンターが用意されているのも、レクサスの一員たるHSならではである。

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実用車としての優れた素性

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インテリアの質感は高くはなく、上記2モデルに比べるとなおさら、樹脂パネルの素材感の低さなどにコスト制約の痕跡が見え隠れしてしまうところだが、センターメーターや、その表示内容、センターコンソールの形状など外観だけでなく内装においても、次世代車らしい新しい感覚はプリウスがもっとも持っていると感じられる。

幅広いユーザーのニーズに対応するため、快適性や安全性を高める各種装備も豊富に設定されている。

レザーシートの設定もあるが、撮影車両であるGグレードのシートに与えられたスエード調素材も肌触りが良く好印象だ。

3台を並べてあらためて思うのは、プリウスがよくできた実用車でもあるということである。収納スペースもくまなく設定されているし、グローブボックスやセンターコンソールなどの使い勝手もよい。

また、外観から想像すると後席はあまり広くなさそうな気もするが、頭上空間も含め十分に広い。ラゲッジルームも、プリウスの場合はリアシート後方ではなくフロア下にバッテリーを積むので、ややフロアが高いが、多彩なシートアレンジ性のおかげでハッチバックボディをより便利に使うことができる。

また、ソーラーベンチレーションシステムや、リモートエアコンシステムなど、他では選べない最先端の装備を積極的に導入しているのもプリウスの特徴だ。

安全装備についても、6つのエアバッグやアクティブヘッドレストが標準装備され、またオプションでプリクラッシュセーフティシステムのような高度な装備についても選択の余地があることを評価したい。

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総評

もっともハイブリッドカーらしさを感じられるのは、メーターの表示機能の充実も含め、プリウスに違いない。全車FFのみの設定につき、後席フロアがほぼフラットになっているところはメリット。

SAIとHSはいずれも高級車と位置付けられており、HDDナビが標準で付くなど、全体的に装備が充実している。プリウスは最上級グレードのみ標準装備だが、全体的には必要最低限の装備のみ標準で付くという印象。

ただし、オプションで選べる装備の選択肢は比較的幅広く、好みに応じて選べることをお伝えしておきたい。そして、SAIとHSの間の装備レベルも、似ているが差は小さくない。

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岡本 幸一郎
筆者岡本 幸一郎

ビデオ「ベストモータリング」の制作、雑誌編集者を経てモータージャーナリストに転身。新車誌、チューニングカー誌や各種専門誌にて原稿執筆の他、映像制作や携帯コンテンツなどのプロデュースまで各方面にて活動中。記事一覧を見る

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