トヨタ エスクァイア vs. トヨタ アルファードどっちが買い!?|トヨタの上級ミニバンを徹底比較!(2/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
乗降性比較|エスクァイア vs. アルファード
■勝者:エスクァイア
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エスクァイアの床面地上高は、姉妹車のヴォクシー&ノアと同じだ。スライドドアの部分で360mmに抑えた。その点でアルファードは450mmと高いため若干乗りづらい。
アルファートは現行型でプラットフォームを刷新しており、開発者は「床を下げることも可能だったが、乗員の見晴らし感覚を優先して、あえて高く設定した」という。このあたりが良くも悪くもアルファードらしさだろう。乗降性や走行安定性で不利になるのを承知で、わざと床を高く設定した。周囲を走る車両を見降ろすような優越感の伴う運転感覚を重視したからだ。
アルファードは床を高くしたことで、小さなサイドステップを介して乗り降りする。アルファードは主にドライバーの優越感のために乗降性と走行安定性を犠牲にしたが、エスクァイアはサイドステップを使わずに乗降できるため、家族で乗るには利便性が高く、ユニバーサルなデザインになっている。
走行安定性・運転し易さ比較|エスクァイア vs. アルファード
■勝者:エスクァイア
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走行安定性はエスクァイアが勝る。
アルファードも悪くないが、ボディが重く足まわりの設定は乗り心地を重視したから、エスクァイアに比べると運転感覚が全般的に鈍い。特にカーブで危険を回避するような場面では、大きめにボディが傾き、後輪の接地性が物足りない印象になる。
その点でエスクァイアは、峠道などでは走りやすく感じる。曲がる性能というよりも、ボディの軽さによる運転のしやすさで差が生じている。安定性が高いとはいえないが、車両全体のバランスは取れていて違和感なく運転できる。
動力性能・エンジンフィーリング比較|エスクァイア vs. アルファード
■勝者:アルファード
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車両重量はアルファードの方が重いが、それ以上にエンジン性能が異なる。排気量はエスクァイアが直列4気筒の2リッターと1.8リッターのハイブリッド、アルファードは直列4気筒の2.5リッター、V型6気筒の3.5リッター、ハイブリッドは直列4気筒の2.5リッターになり、動力性能に余裕がある。特に高速道路や峠道の登坂路ではアルファードの方が力強い。
エスクァイアは、多人数で乗車すれば高速道路の登坂路などで力不足を感じる場面もあるかもしれないが、市街地ではほとんど不満を感じない。走行安定性と同様、車両全体のバランスは取れている。
遮音性能も異なり、アルファードは2.5リッターのノーマルエンジンでも、相当に深くアクセルペダルを踏み込まない限り4気筒エンジンのノイズを伝えない。
乗り心地比較|エスクァイア vs. アルファード
■勝者:アルファード
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エスクァイアの足まわりは、スプリングやショックアブソーバーを含めてヴォクシー&ノアと共通だ。ハイブリッドは少し快適だが、ミドルサイズミニバンの枠内に収まる。
これに比べるとアルファードは、乗り心地が柔軟で路上の細かなデコボコを伝えにくい。段差もしっかりと受け止める。アルファードの足まわりはヴォクシーと併せて専用に開発され、前輪は独立式のストラットでエスクァイアと同じ形式だが、後輪は異なる。エスクァイアは車軸式のトーションビームだが、アルファードは独立式のダブルウイッシュボーンだ。クラウンのロイヤルサルーンに通じる乗り心地に仕上げた。
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