低価格ロールーフミニバン 徹底比較(4/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:島村栄二
キャリーオーバーとアップデート
初代の登場から6年以上が経った2008年ですら4万台近くを販売したウィッシュは、2代目となってもその基本コンセプトをそのまま受け継ぎつつ、着実にグレードアップをはたした。
今回、プラットフォームをキャリーオーバーしつつ、1.8Lと2Lの両エンジンをバルブマチック化し、全車にCVTを採用。さらには主要な安全装備を全車に標準装備とするなど、ライバルに例のないほど、あらゆる部位がアップデートされた点は強みである。
こうしたクルマは、何かに秀でていることよりも、いかに気になる部分が少ないかが重要だと思うが、まさにそのとおりの仕上がりとなっている。
走りも、軽快でスポーティな感覚もあり、乗り心地も悪くなく、いたってそつのない仕上がり。コンセプトとして掲げた「スマートマルチプレーヤー」の意図がうかがえる。オールマイティに使えるのが、ウィッシュの本質といえるだろう。
大きく洗練されたドライブフィール
もともと、5ナンバーサイズのロールーフミニバンの開拓者であった初代ストリームが、ウィッシュの登場により主役の座を追われた。
そして、一足先に2代目にモデルチェンジしたストリームは、見た目も走りも、実に割り切ったスポーティミニバンとなった。ただし、仮にもミニバンである以上、後席に乗る人のことを考えると、走りの味付けは、少々やりすぎという感は否めなかった。
ところが今回、サスペンションのチューニングが変更され、大きく洗練させた。結果として得られた乗り味は、本来こうあって欲しいと思えるものであった。それでいて、持ち前のスポーツカーに匹敵するフットワークは、たとえ今回のベーシックなXグレードであっても損なわれていない。
ただし、惜しいと思うのは、10・15モード燃費が1.8Lと2Lで逆転している点や、実際のドライバビリティを考え合わせると、1.8L車を選ぶメリットが車両価格以外には見えにくいことだ。
もっとも買い得感のある7シーター
3列シート車のラインアップを持っていなかったスバルだが、レガシィのような3列シート車を求める声に応えてスバルが開発し、世に送り出したのがエクシーガだ。
ボクサーエンジンにシンメトリカルAWDという、スバルのコア技術を持ちながら、一方で、より低価格なFF車をラインアップしているところもエクシーガのポイントである。
3列シート車ではあるが、乗用車的な室内空間となっているところもエクシーガの持ち味のひとつ。まさにレガシィに3列目シートを追加したようなクルマであり、それを求める人にとっては、実に期待に応えたクルマに仕上がっている。
さらに、車格としてはオデッセイらと同じクラスに属しながらも、価格は5ナンバークラスと大差ないところもエクシーガの魅力である。もっと目を向けられてしかるべきクルマのように思う。
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