日産 新型セレナ vs トヨタ ヴォクシー どっちが買い!?徹底比較(4/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
安全装備比較
新型セレナの緊急自動ブレーキを作動できる安全装備は、現行型と同様のエマージェンシーブレーキだ。単眼カメラを使い、車両だけでなく歩行者も検知できる。
ヴォクシーのToyota Safety Sense C(トヨタセーフティセンスC)は、赤外線レーザーと単眼カメラを併用するが、歩行者の検知機能はない。従って緊急自動ブレーキによる衝突回避の支援機能は、新型セレナが勝ると判断できる。
この安全装備を応用したのが、進化した運転支援機能のプロパイロットだ。車間距離を自動制御できるクルーズコントロールの機能を備え、停車時まで含めて先行車に追従走行する。
さらにハンドル操作の支援機能もあり、高速道路などでは、車線を読み取って操舵力を与えるからドライバーの負担を軽減できる。
Toyota Safety Sense Cに車間距離を自動制御するクルーズコントロールや操舵支援の機能はないので、この点ではセレナが進歩的だ。
燃費&価格比較
新型セレナの売れ筋グレードは、マイルドタイプのSハイブリッド。JC08モード燃費が最も優れた仕様は、現行型は16km/Lだが、新型では17.2km/Lに向上する。ヴォクシーのノーマルエンジン車は16km/Lだから、数値上は新型セレナが8%勝る。
ただしヴォクシーには先代プリウスに準じるハイブリッドを搭載した仕様もあり、このJC08モード燃費は23.8km/L。本格的なハイブリッドを選べるのは、ヴォクシーのメリットだ。
新型セレナの価格は、販売店によると標準ボディで主力のXが248万9400円、ハイウェイスターが267万8400円になる。この2グレードにはエマージェンシーブレーキは標準装着されるが、プロパイロットは標準では備わらない。
プロパイロットは現行型でいえばアドバンスドセーフティパッケージに組み込まれ、移動物の検知機能を備えたアラウンドビューモニター、踏み間違い衝突防止アシストなどとセットでオプションになる。
それでも標準装着したグレードが用意され、ハイウェイスタープロパイロットエディションは291万6000円だ。新型セレナではこのグレードが売れ筋になる。
一方、ヴォクシーの価格は、標準ボディで主力のXが248万73円(7人乗り)。オプションのToyota Safety Sense C(5万4000円)を加えると253万4073円だ。
新型セレナのハイウェイスターに相当するヴォクシーZSは、Toyota Safety Sense Cを標準装着して273万9273円(7人乗り)になる。新型セレナの価格は、ヴォクシーを意識して戦略的に安く抑えているが、プロパイロットを加えれば高めになる。
新型セレナは低床化を見送ったので、基本的な機能ではヴォクシーに見劣りするが、歩行者を検知する緊急自動ブレーキ、プロパイロット、ハッチゲートで優位性がある。これらの装備に対するニーズで、新型セレナの選択が決まるだろう。
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