トヨタ プリウス vs トヨタ アクア どっちが買い!?徹底比較(3/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
新型プリウスの需要が落ち着けば、アクアが販売No.1に返り咲く可能性も
また、アクアは営業車などに使う法人ユーザーのニーズも高い。そして法人が営業車を購入する時は「車両価格が200万円以下の5ナンバー車」といった条件の付くことが多い。となればプリウスは対象外になりやすい。
特に新型プリウスで価格が最も安い「E」グレードの価格は242万9,018円で、先代プリウスで最も安かった「L」に比べて約20万円の値上げになった。
現行型のプリウスEはバイビーム式LEDヘッドランプを標準装着しており、リチウムイオン電池の搭載と相まってJC08モード燃費は「40.8km/L」。世界的に見ても最高峰の燃費性能だ(先代のLグレードは「32.6km/L」)。
なので実質的な価格上昇はリチウムイオン電池を含めて8~10万円だが、法人の購入では上級のメカニズムや装備はあまり考慮されない。現行型の価格が値上げされると分かった時点で、先代プリウスの「E」グレードを駆け込みで買う法人も見られた。
そのような背景もあって、今では多少なりとも安さを重視するなら「アクア」という選択肢になる。
このほかアクアは、5ナンバー車とあってレンタカー、カーシェアリングなどの需要が多く、プリウスとは直接競争しにくい面がある。少なくとも国内市場に合っているのはアクアだから、新型プリウスの需要が落ち着けば、アクアが再び国内販売のナンバーワンに返り咲く可能性が高い。
商品力と価格バランスを考えると、新型プリウスが買い得
ただし、機能や装備と価格のバランスを比べればアクアが必ずしも優位とはいえない。アクアの価格はプリウスよりも安いが、機能や装備も削られるからだ。
プリウスの「S」グレードとアクアの「S」グレードの価格を比べると、プリウス「S」グレードが59万2,036円高い。しかし、アクア「S」グレードにはプリウス「S」グレードに標準装着されるサイド&カーテンエアバッグ、バイビームLEDヘッドランプ、スマートエントリー、4.2インチTFTメーターなどがオプション設定になる。
これらを価格に換算すると、プリウス「S」グレードの装備はアクア「S」グレードを34万円分ほど上まわる。となれば約59万円もの価格差は、実際には装備の違いだけで約25万円に縮まる。
25万円でボディが拡大されて、室内も広がる。エンジンはアクアは1.5リッターだが、プリウスでは1.8リッターに拡大。しかもJC08モード燃費は、アクアSが37km/L、プリウスSは37.2km/Lと、ボディとエンジン排気量を拡大しながら気になる燃費値はほぼ同じだ。
さらにプリウスは現行型でプラットフォームを刷新。アクアのリヤサスペンションはトーションビームの車軸式だが、プリウスはダブルウイッシュボーンの独立式で、走行安定性と乗り心地のバランスもプリウスが上まわっている。
こういった商品力の向上と25万円の実質価格差を天秤にかければ、客観的にはプリウスが買い得だろう。
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