ヴェルファイア/オデッセイ/エルグランドを徹底比較 ~まさに動くリビングルーム!ラグジュアリーが魅力の高級ミニバン~(3/4)

ヴェルファイア/オデッセイ/エルグランドを徹底比較 ~まさに動くリビングルーム!ラグジュアリーが魅力の高級ミニバン~
トヨタ ヴェルファイア 2.5 Z Aエディション ボディカラー:バーニングブラッククリスタルシャインガラスフレーク トヨタ ヴェルファイア 2.5 Z Aエディション ボディカラー:バーニングブラッククリスタルシャインガラスフレーク トヨタ ヴェルファイア 2.5 Z Aエディション ボディカラー:バーニングブラッククリスタルシャインガラスフレーク トヨタ ヴェルファイア 2.5 Z Aエディション ボディカラー:バーニングブラッククリスタルシャインガラスフレーク トヨタ ヴェルファイア 2.5 Z Aエディション ボディカラー:バーニングブラッククリスタルシャインガラスフレーク トヨタ ヴェルファイア 2.5 Z Aエディション ボディカラー:バーニングブラッククリスタルシャインガラスフレーク トヨタ ヴェルファイア 2.5 Z Aエディション ボディカラー:バーニングブラッククリスタルシャインガラスフレーク トヨタ ヴェルファイア 2.5 Z Aエディション ボディカラー:バーニングブラッククリスタルシャインガラスフレーク トヨタ ヴェルファイア 2.5 Z Aエディション ボディカラー:バーニングブラッククリスタルシャインガラスフレーク トヨタ ヴェルファイア 2.5 Z Aエディション ボディカラー:バーニングブラッククリスタルシャインガラスフレーク トヨタ ヴェルファイア 2.5 Z Aエディション ボディカラー:バーニングブラッククリスタルシャインガラスフレーク 画像ギャラリーはこちら

内装は豪華で助手席のロングスライドシートなど工夫を満載

トヨタ ヴェルファイア 2.5 Z Aエディション ボディカラー:バーニングブラッククリスタルシャインガラスフレークトヨタ ヴェルファイア 2.5 Z Aエディション ボディカラー:バーニングブラッククリスタルシャインガラスフレーク

ヴェルファイアのインパネは随所がキラキラと光っている。個人的には派手なネイルアート風で行き過ぎに思えるが、ヴェルファイアの世界観はそこにある。先代モデルの路線を踏襲する以上、新型はさらに目立たせねばならずエスカレートする。良し悪しではなく好みの話だ。

木目調パネルは、標準ボディの茶色とエアロモデルの黒では見栄えがかなり違う。グレードを選ぶ時は内装の色彩も考慮したい。

目を引くのはカーナビの画面で、ライバル2車は7~8インチだが、ヴェルファイアのメーカーオプションは9.2インチに達する。タブレット端末のiPad(9.7インチ)のようで、モニター画面の表示も精密で見やすい。

1列目のシートはサイズに余裕がある。背もたれは肩まで支えて、下側は腰を包む形状。生地はファブリックで伸縮性が良く、サポート性を高めた。

Z・Aエディションの助手席は、スーパーロングスライドシート。助手席のスライドレールを2列目と共用して、最大1,160mmの前後調節が可能だ。オットマンを持ち上げて、膝から先を支えられるから快適に座れる。

長いスライド機能を活用できるのは、3名で乗車する時だろう。助手席を後退させれば、運転席、2列目の右側に座る同乗者との距離がほぼ同じになる。上から見れば「3角関係」で会話もしやすい。

2列目は頭上と足元にタップリした余裕があって快適だ。ただし座面の前方が大きめに持ち上がり、小柄な同乗者が座ると膝の裏側を押された印象になりそう。オットマンを大きく立ち上げて寝そべる姿勢を取った時のことも考え、座面の前側を持ち上げたということなのだろうが、安全面を考慮すれば、走行中に寝そべる姿勢で座るのは避けたい。

3列目の頭上と足元はミニバンでは最大級。座面の奥行、床と座面の間隔は2列目に見劣りするが、快適な部類に入る。先代モデルに比べると、広さは同等でも座面は柔軟になった。シート本来の剛性を上げるとさらに快適になる。

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2列目のプレミアムクレードルシートがとても快適

ホンダ オデッセイ 2.4 アブソルート EX ボディカラー:ホワイトオーキッド・パールホンダ オデッセイ 2.4 アブソルート EX ボディカラー:ホワイトオーキッド・パール

オデッセイの内装はヴェルファイアほど豪華ではない。その代わり機能的で、エアコンのスイッチを高い位置に装着した。横長のデザインで左端のスイッチを操作する時は手を伸ばすが、使い勝手に不満はない。メーターも見やすい。

1列目のシートは座り心地が比較的柔らかい。ライバル車と同じくサイズに余裕を持たせ、背もたれの下側は適度に引き締めた。

2列目にはプレミアムクレードルシートが備わる。クレードルとは「ゆりかご」の意味で、乗員がシートにスッポリと収まるような座り心地をめざした。

このシートはセパレートタイプで、背もたれを後ろに倒すと、座面の前側が連動して持ち上がる。乗員の腹部と大腿部の角度が大きく開かず、「ゆりかご」に収まったような姿勢を保つ。背もたれには中央で上側が折れる機能が備わり、これを使えば寝かせた状態でも前方が見やすい。オットマンも備わり、膝から下のサポートも良い。

座り心地は柔らかくて快適。なのでプレミアムクレードルシートはオデッセイのセールスポイントだが、小柄な乗員は注意したい。ミニバンだから床と座面の間隔が離れていて、背もたれを倒すと座面の前側がさらに持ち上がり、大腿部が押された感覚になりやすい。座り心地が個性的だから、違和感があれば8人乗りのベンチタイプも検討することをおすすめする。このタイプは一般的な座り心地だ。

3列目はシートの造りがミニバンの中で最も優れているだろう。頭上や足元の広さはヴェルファイア&アルファードに負けるが、座り心地は1位だ。低床設計によって床と座面の間隔が適度に確保され、着座姿勢が自然な印象。座面の造りも柔軟で快適だが、座った時に底突き感が生じる。これをもう少し改善するとさらに快適になるだろう。

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ホンダ オデッセイ 2.4 アブソルート EX ボディカラー:ホワイトオーキッド・パールホンダ オデッセイ 2.4 アブソルート EX ボディカラー:ホワイトオーキッド・パールホンダ オデッセイ 2.4 アブソルート EX ボディカラー:ホワイトオーキッド・パールホンダ オデッセイ 2.4 アブソルート EX ボディカラー:ホワイトオーキッド・パールホンダ オデッセイ 2.4 アブソルート EX ボディカラー:ホワイトオーキッド・パール

内装はLサイズセダンに似た雰囲気で長距離を移動する時も快適

日産 エルグランド 250ハイウェイスター プレミアム ボディカラー:インペリアルアンバー日産 エルグランド 250ハイウェイスター プレミアム ボディカラー:インペリアルアンバー

高価格のミニバンらしく内装は上質。インパネの周辺は、豪華というよりスポーティに仕上げた。カーナビのスイッチは高い位置に装着されて扱いやすい。

インパネは曲線を描き、乗員を包み込むデザイン。サイドウインドーの下端も高めで、運転席に座った印象はフーガのようなLサイズセダンに近い。クルマに潜り込んだ感覚になって側方や後方の視界はあまり良くないが、高速道路の長距離ドライブなどでは安心感が高まる。

1列目のシートは、体が少し沈んだところでしっかりと支える。Lサイズミニバンに相応しい柔軟性を持たせつつ、長距離を移動する時も疲れにくい。

2列目もサイズがタップリしている。オットマンを内蔵するから、足が支えられて快適な姿勢を取れる。オットマンの装着で座面の前方が持ち上がり、小柄な乗員は大腿部を押された感覚にならないか確認したいが、座面の前端が柔らかいためにさほど違和感はない。

ただしセパレートタイプの2列目シートに装着されるシートベルトには、変更を加えて欲しい。現状では中央のピラー(柱)から引き出すが、ライバル車のようにシート本体の背もたれへ移すべきだ。セパレートタイプの2列目は、背もたれを大きく寝かせて座ることも考えられ(前述のように好ましい着座姿勢ではないが)、この時にシートベルトをピラーから引き出す方式だと、万一の時に十分な拘束力を発揮できない。

3列目は天井を低めに抑え、頭上の空間は相応に確保したから、結果的に床と座面の間隔が不足した。それでも座面を柔軟に仕上げたから、多人数乗車の快適性は妨げていない。

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日産 エルグランド 250ハイウェイスター プレミアム ボディカラー:インペリアルアンバー日産 エルグランド 250ハイウェイスター プレミアム ボディカラー:インペリアルアンバー日産 エルグランド 250ハイウェイスター プレミアム ボディカラー:インペリアルアンバー日産 エルグランド 250ハイウェイスター プレミアム ボディカラー:インペリアルアンバー日産 エルグランド 250ハイウェイスター プレミアム ボディカラー:インペリアルアンバー

内装・装備の総評

内装はヴェルファイアが豪華、オデッセイは実用指向、エルグランドはスポーティな雰囲気を感じさせる。エルグランドは側方や後方の視界はいま一歩だが、運転席に座った印象はLサイズセダン風で上質だ。

1/2列目の居住性は3車種ともに快適。2列目はすべてセパレートタイプでオットマンも備わる。まさに特等席という印象だ。

車種ごとの差が大きいのは3列目シート。1/2列目のスライド位置を身長170cmの大人が快適に座れるように調節すると、3列目の膝先空間は、ヴェルファイアが握りコブシ4つ分、オデッセイが2つ分、エルグランドは2つ半になる。ヴェルファイアが圧倒的に広いが、ほかの2車種も窮屈に感じる心配はない。

3列目は畳み方がそれぞれ異なる。ヴェルファイアは左右に跳ね上げるタイプ。荷室の床は相応に低く、床下には収納ボックスも備わる。オデッセイは3列目を反転させて床下に収めるから、格納された状態ではシートが荷室に張り出さず、スッキリした空間になる。エルグランドは前方に向けて畳む方式。荷室の床が高めになるが、格納の操作は簡単だ。

このように3列目の居住性、荷室の広さと機能は車種によって異なるため、比べて使い方に合った車種を選ぶ手もあるだろう。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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