フィアット テクノロジー2011 潜入レポート/マリオ二等兵(1/3)
- 筆者: マリオ 二等兵
- カメラマン:高野博善
今、日本でフィアットが売れている!
3月の大震災以降、国産車の販売は停滞を余儀なくされたが、震災の影響が比較的小さかった輸入車は全体的に販売台数を伸ばしており、今年は6%程度アップする見込みだ。
中でもフィアットは、新エンジン搭載のエコモデル「フィアット500 ツインエア」が発表直後から高い人気を博してフィアット車の販売を牽引。実に12%もの販売台数アップの達成が見込まれているが、これはフィアットの日本市場としては史上2番目の高い伸び率である。
そんな勢いに乗るフィアットは、7月25日に東京イタリア文化会館でテクノロジーセミナーを開催。イタリア本国から来日したフィアットの生産技術部門ガソリンエンジンチーフコーディネーターのヴィットリオ・ドリア氏が、フィアット500に搭載される「ツインエア」を中心に、同社が独自に進化・発展させてきたエンジン技術について解説してくれた。
まずヴィットリオ氏は、「世界中で何100年も親しまれてきた『イタリアの文化と芸術』ほどには知られていませんが、我々フィアットはイタリアの文化や芸術と同等に優れたエンジニア技術をもっているのです」と語る。
イタリアといえば「オシャレ」や「芸術性」のイメージが強く、クルマにおいても「高いデザイン性」が第一に評価され、ドイツなどに比べると機械技術の先進性では一歩譲るという印象を抱かれがち(F1におけるフェラーリの活躍と実績は別格として)だが、現在もなお、自動車産業においては世界トップレベルの先進性を誇る高い技術力を保持しているという事実を強調した。
●フィアット500ツインエアー 試乗レポートはコチラ↓
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