[試乗]かわいらしさと大人ムードの絶妙なバランス/フィアット 500X 国内初試乗レポート(2/5)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:島村栄二/FCA Japan Ltd.
なんやのんなんやのん、めっちゃお洒落やないの!
フィアット 500Xは3モデルの展開。
最上位にはZF製9速ATの4x4(四輪駆動)を備えた「Cross Plus(クロスプラス)」、エントリーの4x2「Pop Star(ポップスター)」(6速デュアルクラッチ・FF)、これに装備を充実させた「Pop Star Plus(ポップスタープラス)」(6速デュアルクラッチ・FF) となる。
エンジンはすべて1.4リッター、同社お得意のダウンサイジング ”マルチエア”。うちクロスプラスのみ出力が30psから70psに、最大トルクは+20Nmの250Nmに高められる。
うち、今回の試乗車はクロスプラスとポップスタープラスで、この両方に入っていたのが、ヴィンテージっぽいムラ加工のなされた渋~いチョコレート色のレザーシート(エントリーグレードのポップスターではファブリックシートが採用されている)。
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FCA(Fiat Chrysler Automobiles)グループの利点を最大限活用したニューモデル
今回の大きなトピックスのうちのひとつが、フィアットブランドとして初めての四輪駆動と9速ATを組み合わせたパワートレーンを採用したことだ。
現在フィアットは米クライスラーグループの株式をすべて取得し、完全子会社化を実現している。それにより、これまで車体のおおきな四輪駆動車を作ることを得意としていたクライスラーにはフィアットのちいさなクルマを作るノウハウが生かされて、先日発表されたばかりの「Jeep Renegade」(ジープ レネゲート)が誕生。そしてフィアットには信頼性の高い四輪駆動技術がクライスラーからもたらされたことになる。
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