お盆目前! 女性渋滞予報士に聞く2019年夏のお盆渋滞予測と裏ワザ回避テクニック!
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:NEXCO東日本・MOTA編集部
『お盆をふるさとや行楽地で過ごす人たち』の帰省ラッシュ、今年はどうなる!?
間もなくお盆休みの季節がやってくる。例年ニュースでは『お盆をふるさとや行楽地で過ごす人たち』のお決まりの枕詞とともに、帰省ラッシュで賑わう駅や空港の混雑や、延々数10キロに及ぶ交通渋滞の様子が報じられ、うんざりする頃だ。中でもMOTA読者の皆さんにとって気になるのは、高速道路での渋滞のピークだろう。
目前に迫った2019年お盆時期の渋滞予測とその回避方法について、NEXCO東日本(東日本高速道路株式会社)の6代目渋滞予報士、小宮 奈保子さんにお話を伺った。
>>渋滞を回避する裏ワザテクニックも![フォトギャラリー]
NEXCO東日本初の女性渋滞予報士がこの夏デビュー
NEXCO東日本は、日本道路公団民営化に伴い2005年に発足した特殊会社のひとつで、東日本(関東・上信越の一部と東北)および北海道にある総営業距離3943kmの高速道路・自動車専用道路や休憩施設などを管轄している。
小宮 奈保子さんは大学で土木を専攻後、平成25年NEXCO東日本に入社した。高速道路ネットワーク整備に携わったことで、円滑な交通の実現に興味をもち、2019年夏に6代目となる渋滞予報士としてデビューした。
ちなみに小宮さん、同社では初の女性渋滞予報士だそう。「高速道路を利用するすべての方の利便性向上を図りたいです」と意気込みを語る。
2019年の渋滞は分散傾向に
まずは2019年お盆の渋滞についてだ。予測は過去3年の渋滞データをもとに、周辺情報や時節性を加味して算出される。小宮渋滞予報士に今年の傾向を聞いてみた。
「今年は、山の日の3連休とお盆の期間(8月13日~15日)が並ぶ曜日配列となっています。
このため、お出かけがしやすくなることから高速道路のご利用は増える見込みですが、お休みが続くことでお出かけのタイミングが分散傾向となりますので、30kmを超えるような長い渋滞は減るでしょう。」
2019年は8月13日(火)から16日(金)までお休みを取ると、多くの人が9連休を取得出来る。2019年はその前のGW(ゴールデンウィーク)も10連休で、確かに渋滞も同様の傾向にあった。
下りのピークは8月10日から11日、上りのピークは14日に
とはいえGWもそうだったが、やはり渋滞のピークは存在する。長い休みに伴い、利用者数自体も増加する模様だ。まずは、都心から郊外へ向かう下りのピークは。
「下り方面の渋滞は、8月10日(土)から長い渋滞が多くなり、11日(日)にピークを迎える見込みです。時間帯としては、午前中に渋滞が多く発生すると予測しています。」と小宮さん。お休み中、少しでも長くふるさとや行楽地で過ごすためにも、やはり初日・2日目は混むようだ。
いっぽう帰りのピークはいつになるのだろう。
「上り方面の渋滞は、8月12日(月)から長い渋滞が多くなり、14日(水)にピークとなる見込みです。時間帯としては、午後から夜にかけて発生すると予測しています。」
渋滞を回避する裏ワザテクニックとは
いくら分散傾向にあるとはいえ、お盆期間の交通量は増加傾向にある。小宮さん、少しでも混雑を避けるにはどうしたらいいでしょうか。
「やはり渋滞を回避するためには、ピーク日を避けたご利用や出発時間の変更をご検討ください。さらに裏ワザとしては、“交通状況に応じて最適ルートを選ぶ”方法があります!」
小宮さんは1年前の平成30年8月12日の事例として、関越道 高崎ICから東京外環道 川口JCTまで走行した場合の所要時間の比較表をみせてくれた。ルートは以下の3つ。
1.関越道を直進する青色のルート
2.圏央道を利用するオレンジ色のルート
3.北関東道を利用する赤色のルート
この3つのルートの走行距離を比べると、関越道直進のルートが最も短く、圏央道経由、北関東道経由、の順に長くなる。しかしこの日の所要時間は、北関東道経由が90分、圏央道経由が100分、関越道をそのまま行く場合が110分となっており、走行距離とは逆の順番となった。例え走行距離が長くても、交通状況次第では早く到着できる場合があるという訳だ。
小宮さんは「NEXCO東日本が提供している“ドラぷら”(ドラぷら E-NEXCOドライブプラザ)などから最新の交通状況を確認して、最適なルート選択をすることが大事ですね。」と話す。
ドラぷらには、小宮さんら渋滞予報士による渋滞予報とおでがけガイドが載る「【2019年お盆版】NEXCO東日本公式渋滞予報士による渋滞予報&おでかけガイド」も特設されている。サイトをチェックして、お盆のドライブ計画を改めて検証してみてはいかがだろうか。
[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)/撮影:NEXCO東日本・MOTA編集部]
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