N-BOX一強時代は終わるのか!? ムーヴキャンバスなどハイトワゴンにスライドドアを持つモデルが新たな人気車となる
- 筆者: MOTA編集部 木村 剛大
- カメラマン:MOTA編集部
軽自動車のニーズが変わりつつある。ホンダ N-BOXなどに代表されるスーパーハイトワゴンが相変わらず圧倒的に支持されているが、ひとまわり小さなサイズのハイトワゴンが再び注目が集まりつつあるのだ。しかも後席にスライドドアを持つダイハツ ムーヴキャンバスに代表されるモデルたちである。そこで今回は変化しつつある最新の軽自動車市場をご紹介。もしや今こそ大変革期かもしれないのだった。
ハイトワゴンモデルの人気再燃!? その鍵はスライドドアにアリ
今や新車市場の約4割を占めるほど大きなマーケットとなった軽自動車。冒頭に述べた通り、その筆頭は背が高く、それでいて後席にスライドドアを持つスーパーハイトワゴンが圧倒的な人気を誇っている。その筆頭がホンダ N-BOXであり、スズキ スペーシア、そしてダイハツ タントである。
2011年に初代N-BOXが登場するまでは、軽自動車のメインストリームはスズキ ワゴンRやダイハツ ムーブといったハイトワゴンモデルたちであった。アルトやミラといった古くからある軽自動車とは異なり、車内スペースを拡大し、とくに後席スペースが広いとあって、軽自動車の革命時的存在であったのだ。
全高を抑えたモデルが欲しいニーズが急増!? ワゴンRサイズのモデルがシニアや単身車から支持
その後、さらに背が高く、後席にスライドドアを持つモデルたちへとニーズが変化していったのだが、今原点回帰ともいえる現象が起きつつあるのだった。それがムーヴキャンバスという存在だ。ハイトワゴンのムーヴをベースに、サイズをそのままに後席にスライドドアを採用した、いわばハイトワゴンとスーパーハイトワゴンモデルのいいとこどりをしたイメージである。今やムーヴ全体の6割以上を占めるほどの人気を集めている。
これほどまでに支持されている理由はサイズにある。都内近郊のダイハディーラーによれば「タントなどのスーパーハイトワゴンでは大きすぎる。ムーヴサイズでスライドドアが欲しい」というユーザーがかなり多いのだという。
>>ムーヴよりも売れているムーヴキャンバス! 程よいサイズにスライドドアが大ウケも、新型モデルはカスタムモデルに期待【ディラーの声を聞いてみた】
ワゴンRサイズでスライドドアを! ちょうどいいサイズのモデルを切望
かつて筆者は2017年までスズキの新車ディーラーに勤めていたのだが、数多くのお客さんから同様の意見を頂戴した経験がある。たしかに全高1800mm程度の高さは大きすぎるというのも納得であり、もっといえば子育て世代は別だが、シニア世代などはもう少し背の低いモデル。それでいてスライドドアを持つモデルが欲しいというのは至極真っ当な意見のようにも思える。
未だムーヴキャンバスにライバルは不在であるが、このパッケージングこそこれからの軽自動車界を大きく変える存在となるかもしれないのだ。
今こそ軽自動車業界が再編される時!? 時代はハイトワゴンのスライドドアモデルだ
にもかかわらず、なぜライバルが不在なのか? かつて三菱は2000年代前半に当時のeKワゴンをベースにスライドドアを持つモデルをラインアップしていた。実際に乗ってみると、スライドドアの開口部は大人が乗り降りするには狭く、使い勝手も正直に言えばイマイチであった。
そのため一台限りでスライドドアを持つeKワゴンは姿を消してしまったわけだが、現在この市場を牽引しているムーヴキャンバスは大人でも十分に乗り降りができる開口部を確保している。20年近い年月で、軽自動車そのものの設計が見直され、スペース効率が大幅にレベルアップしてるわけだ。
それだけに、ムーヴキャンバスに限らず、他のメーカーもこのカテゴリーに参入してほしいところ。軽自動車を得意とするスズキやホンダの動向に注目したい。
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。