遂に、軽をお手本に造られた新時代の小型車が現れた!/新型「ダイハツ ブーン/トヨタ パッソ」試乗レポート(3/6)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
フロントシートの座り心地が大幅に向上
新型ブーン/パッソの内装は上質とはいえないが、価格が120~140万円前後のコンパクトカーと考えれば満足できる。先代型が省いたグローブボックスも復活して、引き出し式のカップホルダーなども採用された。
前席は全車がベンチタイプで、座り心地は日本車全体で見ても優れた部類に入る。内装では新型ブーン/パッソで最も注目されるところだ。座面のサイズに余裕があり、背もたれの高さも不足していない。適度な柔軟性があってリラックスできる。
特に感心したのが、腰とヒップを支える背もたれの下側と座面の後方をしっかり造り込んだこと。骨盤の支え方が良いから、シートが体にフィットする。フランス車風の座り心地、といえば褒めすぎだが、日本車の中ではそれに近い。
どうせなら後席の座り心地もさらに向上させて欲しい
新型ブーン/パッソの後席は、前席に比べると見劣りする。腰は落ち込まないが、座面の柔軟性が不足して、角度も水平に近いから腰が安定しにくい。背もたれは平板な造りで、コスト低減を図ったコンパクトカーの後席にとどまる。
それでも足元空間は先代型に比べて大幅に広がり、身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る同乗者の膝先には握りコブシ2つ少々の余裕がある。ただし頭上は狭めで、握りコブシの半分に満たない。
足元空間がかなり広いので、座面と背もたれも見直すべきだろう。着座姿勢の安定を損なわずに乗員の体が座面に15~20mm沈めば、座り心地が快適になって頭上にも余裕ができる。4名乗車の快適なコンパクトカーになるだろう。
着座位置が適度でピラー(柱)も比較的立っているから、乗り降りはスムーズに行える。
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