シトロエン C4 1.6VTR 試乗レポート(4/4)
- 筆者: 日下部 保雄
- カメラマン:原田 淳
“シトロエン”という新しい選択肢
ドイツ車とは一線を画すスタイリッシュなデザイン。大きなパノラマルーフが作る明るい室内。透過式のセンターメーターなどC4に乗るとワクワクする。
プジョー307とプラットフォームを共用するC4のボディ剛性は最新のモデルと比較すると物足りないところもあるが、ハンドルを握った時の昂揚感はC4ならではのものがある。
サスペンションはコンベンショナルなものでC5やC6のようなハイドロではない。従って車高調整などは出来ないが、やはりサスペンションの動きはシトロエンらしさを持ったストロークのあるものだ。
ハンドリングは欧州車らしくハンドルの応答性がしっかりしており、コーナーでのライントレース性も納得できるものだ。リアサスペンションはコーナーでは横Gのかかり方ではややバタつく動きを見せるが、コーナリング姿勢には不安感はない。コーナーでハンドルを切った時のロールはプジョーよりも大きいが、ロール速度はよくコントロールされており、初めてシトロエンのハンドルを握った人でも違和感はないと思う。
ブレーキはシトロエンの特徴でハイドロを使ったC5やC6のように踏力コントロールを主体としたものだが、こちらもハンドリング同様に違和感はない。感じるとしてもちょっとブレーキが硬いな、と思うぐらいだろう。
C4VTR後席も余裕十分だし、トランク容積もタップリしている。大きく開くフロントドアは狭いところではヤッカイだが、それにも増してC4にはデザインを尊重した潔さがある。実用性とデザイン、まさにシトロエンらしい存在ではないか。
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