1973年式の911カレラRS2.7に1980年式の911SC……懐かしのポルシェクラシックカーを写真で振り返る
- 筆者: 小鮒 康一
- カメラマン:MOTA編集部
4月15日から17日の3日間、幕張メッセを会場に開催されたオートモビルカウンシル2022。会場には多くの歴史的なモデルが展示されていたが、その中でもやはり目を引いたのがポルシェではないだろうか。
今回のポルシェブースに置かれていたクラシックモデルと最新の911、タイカンを紹介したい。
ポルシェ 911カレラRS2.7はホモロゲーションとして発売された伝説的なモデル
多くのショップブースでもポルシェの展示販売がなされていたが、インポーターであるポルシェジャパンのブースには、1973年式の911カレラRS2.7と1980年式の911SC、そして現行モデルである911カレラ4 GTSという911の系譜とも呼べる展示がなされていた。
「ナナサンカレラ」の愛称でも知られる73年式のカレラRS2.7は、レースを意味するスペイン語である「カレラ」と、より本格的なレーシングスポーツを意味する「RS」の両方が与えられた初めてのモデルであり、もともとはFIAのグループ4にエントリーするためのホモロゲーションモデルとして少数が販売される予定だったもの。
しかし、その高性能さから注文数はホモロゲーション取得に必要な500台を大きく上回り、最終的に1590台もの台数が生産された伝説的なモデルとなっており、数々のモータースポーツの舞台でも輝かしい成績を収めている。
ポルシェ 911Sの後継モデルとして登場した911SC
そして隣に位置する911SCは1978年に911Sの後継モデルとして登場したもの。それまでターボモデルのみが930型だったが、78年のタイミングでNAモデルも930型となり、それまでの911 2.7やカレラ3.0の実質的な後継車種というポジションを担っていた。
リアに搭載される2994ccの空冷水平対向6気筒エンジンは180馬力と今となっては数値的に突出したものではないものの、ポルシェらしいハンドリングが楽しめるモデルとして未だに多くのファンを抱えている1台となっている。
新世代自動車としてBEVのタイカンも展示
その隣に位置するのが、現行型911カレラの集大成的なモデルとも言えるカレラ4GTSだ。カレラではあるものの心臓部は3.0リッターのツインターボエンジンが搭載され、その出力は480馬力を誇り、そのパワーを四輪駆動によって路面に余すことなく伝えることができる。
そんな旧世代の911とは一線を画すスペックとなった現行モデルであっても、随所にポルシェらしさを残しており、これこそ歴史と文化を過去から現在に受け継ぐことを体現していると言えるだろう。
当時に展示されていた“新世代自動車展示“のテーマに即したBEVであるタイカンであってもそのフィロソフィーは不変となっており、来たる電動化時代にあってもポルシェというアイデンティティは消えることはないと思わせる仕上がりとなっているのである。
【筆者:小鮒 康一】
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