BMW Z4 試乗レポート/石川真禧照(1/2)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:オートックワン編集部
新エンジン、新ミッションを搭載したZ4に試乗
国産車ではトヨタ86や、スバルBRZといったスポーツカーが話題になっている。その動きに対抗するように輸入車もスポーツカーに動きが出てきた。
なかでもBMWはZ4という2シーターに最新技術を取り入れたモデルを追加してきた。その技術は新しいスポーツカー像をイメージさせるものだ。Z4は2002年に先代がデビューし人気モデルとなった。
2代目はドイツ本国で最も権威のあるレッド・ドット・デザイン大賞を受賞するなど、美しくバランスのとれたスタイルで、こちらもまた人気を集めた。
日本ではメルセデス・ベンツや、アウディTTといったライバルに比べると、認知度はやや低かった。が、昨年スーパーGTレースのGT300部門でチャンピオンになったことで、実力の高さは証明された。
そのZ4に新しいエンジンとミッションを搭載したモデルが加わった。Sドライブ2.0iだ。新世代エンジンとATを組み合わせ、ドライビングの楽しさと燃費低減が、ニューモデルのコンセプトだ。
クルージングエディション
Z4のボディサイズは全長4250mm、全幅1790mm、全高1290mm、ホイールベース2495mmだ。このサイズはトヨタ86と比べてみると、長さは10mm、幅は15mmほどZ4の方が大きく、高さは10mm低い。
このサイズは日本でも扱いやすいサイズ。でもZ4は2人乗りで、ボンネットが長い。しかもハードルーフはコンソール前のスイッチ操作で、電動開閉する。開閉速度は約20秒。信号待ちなどで手軽に操作できるのが嬉しい。
ルーフは折りたたむようにしてトランクの上部に収納される。この状態でもトランクは使える。しかも決して狭くない。ゴルフバッグも入りそうな広さだ。
新しく加わった2.0リッターターボモデルにはクルージングエディションというグレードがある。こちらはちょっと豪華仕様で、室内への風の巻き込みを防ぐ、ウィンドディフレクターが標準装備される。
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