BMW Z4 試乗レポート/石川真禧照(2/2)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:オートックワン編集部
新エンジンはトルクがアップ
新しいZ4のエンジンは直列4気筒の2.0リッターターボ。ツインスクロールターボ、ダブルVANOS、バルブトロニックを組み合わせたことで184馬力、270Nmの性能を得ている。ちなみに以前のSドライブ23iは直6、2.5リッターで、204馬力、250Nmだった。新エンジンのパワーは抑えられ気味だが、トルクがアップしている。
そして組み合わされるミッションは、最新の8速ATがセグメント初の採用になる。この結果、性能は直6の2.5リッターの11.4km/Lから向上した。最新のエンジンとミッションは燃費がかなり良くなっている。
8速ATはパドルシフト付き。エンジンはブレーキエネルギー回生システムを備えているが、アイドルストップは採用されていない。もちろん動力系の総合制御は行われる。
このほかの装備ではHDDナビ、8.8インチディスプレイ、ETC車載器なども標準装備になっている。
直4 2リッターターボは、伝家の宝刀の直6を超えたか!?
走り出す前に気になったのは、以前の直列6気筒、2.5リッターエンジンとの違いだった。なにしろBMWといえば、1930年代から直列6気筒に拘ってきたメーカー。それが、6気筒を辞めてまで4気筒を採用した、というのはよほど自信があるからに違いない。
その6気筒を搭載していた、これまでのsDrive23iは、6500回転まで吹け上がったものの、3000回転から下でのアクセルレスポンスはやや迫力に欠けていた。新しい直4の2.0リッターターボは、MAX回転こそ6000回転だが、トルクは1500回転から立ち上がり、2500回転以上になるとスポーツカーとして恥ずかしくない性能を楽しませてくれる。
ちなみに、コンフォートモードでの0~100km/h加速は7秒台。パドルシフトでのレスポンスも良い。一方、8速ATはDレンジ/コンフォートモードなら、60km/hで8速に入るという省エネセッティッング。100km/hでの巡航では1600回転しか回っていない。当然、燃費も良く、試乗中には高速で14~18km/Lを記録した。街中でも8~10km/hは可能だ。
新しいZ4の2.0リッターターボエンジンモデルは、エコスポーツカーという新しいジャンルをいち早く確立したクルマだ。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。