BMW X1 試乗レポート/岡本幸一郎(1/3)

BMW X1 試乗レポート/岡本幸一郎
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BMW Xシリーズの4モデル目となる「X1」がいよいよ登場!

10年あまり前、BMWが「SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)」を標榜し、世に送り出したX5は、そのSUV離れした乗り味が多くの人を驚かせ、プレミアムクロスオーバーSUVの指標となった。

その後BMWは、弟分のX3、ユニークなX6などXシリーズの拡充を図り、そしてボトムとなるX1を追加した。はたして「SAV」の呼び名に込められた思いが、X1ではどのように表現されているのか、興味深いところだ。

日本に導入されるのは、2リッター直4を搭載する後輪駆動の「sDrive18i」と、3リッター直6を搭載する4WDの「xDrive25i」。数字とエンジン排気量がどちらも一致していないのはさておき、sDrive18iは2WDである点がポイント。363万円~という価格設定はなかなか戦略的といえる。

「1」という数字がつくものの、プラットフォームはE90(現行3シリーズ)系がベースで、クルマの性格としても1シリーズとの関連性はあまり感じられず、むしろBMWの中では3シリーズのツーリングあたりがライバルになってくると思われる。

4,470mm×1,800mm×1,545mmというボディサイズは、VWティグアンと外寸がほぼ同じで、X3(4,585mm×1,855mm×1,675mm)よりもひとまわりコンパクト。低めの全高とジャスト1,800mmの全幅は、日本の機械式立体駐車場への適合を図ったもので、わざわざ本国のBMW開発陣が日本市場に配慮した結果だという。

ちょっとラテンの血が入ったようなエクステリアは、兄貴分のX3とはだいぶテイストが異なるし、また1シリーズや3シリーズよりも存在感がある。

sDrive18iとxDrive25iの外観の相違点は、標準装備される17インチアロイホイールのデザインや、フロントグリルがシルバーかブラックか、マフラーのテールパイプがデュアルかシングルか、などというぐらいで大差はない。カタログを見るとホイールの選択肢が充実しているあたりもBMWらしい。

室内は、BMW1シリーズよりもやや質感は高く、しかし3シリーズほどでもないという感じ。

ドリンクホルダーやドアポケットなど収納スペースの充実ぶりは、まるで日本車のようだ。シートに掛けると、抑えた全高のわりにアイポイントがちょっと高めに設定されていることに気づく。

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岡本 幸一郎
筆者岡本 幸一郎

ビデオ「ベストモータリング」の制作、雑誌編集者を経てモータージャーナリストに転身。新車誌、チューニングカー誌や各種専門誌にて原稿執筆の他、映像制作や携帯コンテンツなどのプロデュースまで各方面にて活動中。記事一覧を見る

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