BMW 新型X2 海外試乗|ブコツさを残しつつも先進的な「旧カッコイイ」BMWの全く新しいSUV(1/2)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:ビー・エム・ダブリュー株式会社
X1とX3の間を埋める、全く新しいモデルX2がいよいよ登場!
BMWのSUVファミリー(もっとも同社はこのセグメントを独自にSAV=Sports Activity Vehicleと呼んでいるのだけど、解りにくいのでここではSUVと表記しておく)に、まったく新しいモデルの登場だ。
それがX2で、その数字が表すとおり、X1に続いてサイズ的には下から2番目、X3との間を埋める。
本国ドイツでも2018年3月からのデリバリーとなるのだが、それに先駆け、温暖なポルトガルで開催された国際試乗会に参加が叶ったのでレポートしよう。
一目見てサプライズを感じさせるようなモデル
現地のプロダクト・マネージャーとエクステリア・マネージャーは、私のインタビューに対して繰り返し「サプライズ」と言う言葉を使った。「X2は、かのX6が登場したときのように、驚きに溢れていなければいけない。一目見てサプライズを感じさせるようなモデルでなければ。我々はそれを常に意識して来た」。
BMWのSUVにはすべて頭文字にXが冠されているが、性格はその後に続く数字の、奇数と偶数によって分けられている。1,3,5はいわゆるクロスカントリーモデルを強く意識していて、箱形のティピカルな“四駆”だ。対してすでに発売されている4,6はクーペスタイルを持つ。今、世界でトレンドど真ん中となっているオンロード型SUVの先駆けであり、新しい時代のSUVを牽引してきた。
X2より新たに設定されたグレード「MスポーツX」
そしてX2だ。
やはり偶数ファミリーの系譜を正しく受け継ぎ、ワイド&ローでスリークなルーフラインが印象的なコンパクト・プレミアムSUVとなっている。ただし、手法は全く違うと言ってもいい。ライト周りやお馴染みのキドニーグリルはそのままだが、その下のフロントアンダーグリルに注目していただきたい。
実はこのX2から、新しいグレードが追加される。ノーマル、そしてMスポーツまでは従来通りだが、その上に「MスポーツX」というのが用意された。
MスポーツXは、Mスポーツよりもさらに高級かつ個性にフォーカスしたグレードで、専用のエアロパーツやインテリアなどが用意されるのだが、この「MスポーツX」にはSUVらしさをさらに引き立てるバンパーレインフォースメントすらもデザインの一部とした意匠が施された。しかも黒じゃなくてアイスグレー!
このグレーのモールドはサイドスカートや前後フェンダーカバーにもあしらわれている。
よって実物は写真で見るよりも数倍若々しく、めっちゃスタイリッシュ! これまでのBMW(Xシリーズ以外を含めても)とはちょっと性格を異ならせていて、どこかMINIにも似たアグレッシブなイメージを喚起させる出来映えだ。正直、とてもイイ。見るからに売れそうな匂いがする。BMWらしいブコツさも多分に残されていつつも先進的だから、ちょっとヴィンテージっぽくもあり、若い層が好きな「旧カッコイイ」雰囲気すら。だいいち、Dピラーに用意されたBMWのエンブレムが、オールドBMWにオマージュを捧げる意匠だという。
ポップすぎず、硬派かつ若々しく、質感が高いインテリア
インテリアも独自路線だ。
重厚なイメージはそのままだが、インフォテイメントは最新世代のものを採用して、使用感も遜色ない。ただし、これまた「MスポーツX」は特別だ。
新開発の「マイクロ・ヘキサゴン」と呼ばれる六角形の模様が織り込まれたファブリックとアルカンターラのコンビに、黄色のステッチが施されていた。本国デザイナーによればステッチの色は4色用意され、またフロアマットのトリムカラーともマッチングさせるという。
まだ日本導入モデルは未定だが、この「MスポーツX」こそキモだから、きっと導入されるはず! ポップすぎず、硬派かつ若々しく、質感が高かった。
パワートレーンは新型X3と同じで、X2用にセッティング
パワートレーンはまず3種類。
2リッター直4ターボのガソリンエンジン20iは7速デュアルクラッチとの組み合わせ。あとのふたつは2リッター直4ディーゼルエンジン20dと25dで、8速ATと組み合わされる。実はこのあと、3気筒エンジンの18iと18dも2018年中に追加ということだが、こちらも日本導入時期は明らかにされていない。
いち早く欲しい人はまず「20」系エンジンからのチョイスとなりそうだ。
プラットフォームはX1と共通しているが、シャシーは新開発のものを使用している。パワートレーンは2シリーズと同じではなく、日本でも昨年12月に発売された新型X3と同じで、X2用にセッティングをされている。
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