【2台対決】BMW 新型X3 vs. ボルボ 新型XC60 どっちが買い!? 売れ筋・最新輸入SUVを徹底比較!(1/3)

最新「BMW X3」と話題の日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞「ボルボ XC60」を徹底評価

このところ輸入車のSUV、しかも欧州のDセグメントに属すモデルが続々と新型になって日本上陸を果たしている。今回はそんな中から、2017-2018日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)を受賞し話題のボルボ 新型XC60と、上陸直後のBMW 新型X3の2台を徹底比較してみることにした。

では早速2台のプロフィールを見ていこう。

BMW 新型X3 vs. ボルボ 新型XC60|グレード選び

上級サルーンのアーキテクチャを使用するBMW 新型X3

新型X3は今回、BMWの最新アーキテクチャを用いた第3弾。これまで7シリーズ、5シリーズと来て、このX3が今回登場した。そしてこの3台は、コードネームもGから始まるものとなっており、今後の3シリーズもこのアーキテクチャを用いるのだろう。それにしてもDセグメントながら5シリーズなどとアーキテクチャを共有するのだから、いかに上級シフトしているかがわかる。

ラインナップは、xDrive20dとxDrive20iという、ディーゼルとガソリンの2リッター搭載モデルが導入され、それぞれにノーマル/xLine/M Sportが用意されている。

>>BMW 新型X3とボルボ 新型XC60を画像でも徹底比較![フォトギャラリー120枚超!]

こちらも上級モデルの最新SPAプラットフォームを用いる新型XC60

一方のボルボ 新型XC60も、ボルボの新世代アーキテクチャであるSPA(スケラブル・プロダクト・アーキテクチャ)プラットフォームを用いるSUVモデルの第2弾となる。第1弾は上級モデルのXC90で、ここからボルボもやはり、XC60は上級車種とアーキテクチャを共有して上級シフトしたモデルとして送り出されているといえる。

パワートレインは全モデルで直4 2リッターの“Drive-E”(ドライブ・イー)を搭載し、ターボを組み合わせたT5が254ps/350Nm、ターボ+スーパーチャージャーのT6が320ps/400Nm、そしてターボ+スーパーチャージャーにさらに87ps/240Nmを発生するモーターを加えたT8 Twin Engineと呼ばれるプラグインハイブリッド(PHEV)を用意。そしてD4と呼ばれる190ps/400Nmのディーゼル・ターボと、実に4種ものパワーソースが用意される点がポイントだ(T6とD4は2018年春以降の納車予定)。

そしてグレードも、装備等の違いでMomentum(モメンタム)/Inscription(インスクリプション)/R-Design (アール・デザイン)と3種類が用意され、実に充実した選択肢を備えているのも特徴だ。

では、今回はこの2台を比べていこうと思う。比べるのは、ボルボ 新型XC60がT5 AWD Inscription、BMW 新型X3がxDrive20d M Sportとなる。

BMW 新型X3 vs. ボルボ 新型XC60|ボディサイズ&外観デザイン比較

BMWのX3は、新たなアーキテクチャを得て上級シフトしたわけだが、これを受けて3サイズも全長4720×全幅1890×全高1675mmと、先代よりも全長が55mm、全幅が10mm広がった。実際、以前のイメージからすると確実に大きくなったと感じる。

そしてデザインは、これまでのBMWテイストを引き継ぎつつ大きくは変化していない。この辺りは7シリーズや5シリーズと同じ手法で、少しずつ変化しているデザイン、という感覚がある。その意味では相変わらずのBMWテイストといえるだろう。

一方のボルボ 新型XC60は、新型XC90から始まった新世代デザインを受け継いで、先代よりもスポーティな雰囲気を感じさせながらも、ドイツ勢とは明らかに異なる品のあるデザインを展開している。

3サイズは全長4690×全幅1900×全高1600mmとなり、これは先代XC60と大きくは変わらない。しかし新型X3と比べるとロー&ワイドなスタンスとなっており、実際に見比べてみると低さとスポーティさが漂っているのが特徴だ。

BMW 新型X3 vs. ボルボ 新型XC60|インテリア・居住性比較

BMWの新型X3は今回のモデルチェンジによって、インテリアはさらに上級モデルに近いクオリティと雰囲気を手に入れたといえる。ただしエクステリアと同様で、インテリアもこれまでのBMWデザインを踏襲した上で少しずつ変化しているため、新しさという点では若干物足りなさが残る。とはいえその品質の高さと機能性の高さは、さすが安定のBMW。何かが使いづらいといった部分はほぼ見当たらない。さらに7シリーズから採用が始まったジェスチャーコントロールを与えた他、12.3インチのマルチ・ディスプレイ・メーター・パネルは、タッチ操作も可能としている。またセンターコンソールにはスマホの“置くだけ充電”機能が与えられるなど、先進装備も充実している。

一方ボルボ XC60は、新世代デザインとなったインテリアが息を呑む素敵な雰囲気を醸し出している。特にカラーにもよるが、ホワイトのレザー内装はとても美しい。またデザインそのものがいわゆるドイツ系とは異なるスカンジナビアン系のものとなるため、非常にスッキリした感覚の中に豊かさを感じるものとなっている。

さらに特徴的なのは、ダッシュボード中央に鎮座する縦型のタッチスクリーンだろう。実際に触ってみるとタブレットのような操作性で様々な設定が可能となっており、いかにもイマドキのクルマという感覚だ。

居住性に関しては、2台とも基本的には適度な包まれ感のあるスポーティな感覚を持っている。

ただし、後述するライドフィールも含めてX3はやはりBMW的なスポーティさがあるのに対して、XC60はボルボらしい、良い意味でのユルさがあるのが魅力。これはドイツ系のクルマからは感じられない、ボルボならではのあたたかみ、と言っても良い種類のもので、過去のボルボから失われていない独特の雰囲気が残っている。だからスポーティな感覚がある一方で、どこからリラックスできる雰囲気が漂うのだ。

>>[次ページ]BMW 新型X3とボルボ 新型XC60の走りはどこがどう違うのか!?

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河口 まなぶ
筆者河口 まなぶ

1970年生まれ。大学卒業後、出版社のアルバイトをしたのちフリーランスの自動ライターとなる。1997年に日本自動車ジャーナリスト協会会員となり、自動車専門誌への寄稿が増え、プレイステーション「グランツーリスモ」の解説も担当。現在、自動車雑誌を中心に一般誌やwebで自動車ジャーナリストとして活躍。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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