アウディ RS Q3 試乗レポート/岡本幸一郎(2/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
RSモデルとして相応しい特別感のある内外装
RS Q3は、他の車種のRSモデルようなワイドボディこそ与えられていないが、内外装は標準モデルとは大きく差別化されている。
マットアルミニウムのフレームとハニカムメッシュを組み合わせたシングルフレームグリルや、大開口のエアインテークなどが与えられたフロントマスクは、標準のQ3とは別物。
マットアルミニウムスタイルのルーフレールやミラーカバーも視覚上のアクセントとなっており、専用デザインのスポイラーやバンパー、大口径の楕円テールパイプなどが与えられたリアビューもダイナミックさと力強さを強調している。
足元には、写真のようにスポーク部をマットブラックにした5アームローターデザインの20インチホイールを無償で選択することも可能。ちなみに標準では5ツインスポークのVデザインのホイールとなる。
タイヤサイズは、255/35R20というちょっと特殊なサイズだ。
インテリアにはRSロゴのエンボス加工が施されたスポーツシート、フラットボトムのステアリングホイール、カーボンデコラティブパネルなどを採用。
撮影車両には、オプションで用意されたファインナッパレザーダイヤモンドステッチング仕様が装着されていた。
内装もRSモデルらしく特別感たっぷりに仕立てられている。MMI 3G+やBOSEサラウンドサウンドシステム、カーナビやドライブセレクトなど、必要なものはほとんどが標準装備されているので、オプションで選べるもののほうが少ないくらいだ。
だから価格が700万円オーバーと聞くと、第一印象としては高いなと思うところだが、実質的には、Q3 2.0TFSIクワトロの211ps仕様との実質的な価格差は、100万円ぐらいになるであろうことを、まずお伝えしておこう。
310ps/42.8kg-mの高性能パワートレイン
そんなRS Q3の最大の特徴はエンジンにある。
「アウディ TT RS」に与えられているものと同じ2.5リッター直列5気筒直噴ターボエンジンは、SUV向けに低速重視の設定とされ、最高出力228kW[310ps]、最大トルク420Nm[42.8kgm]を発生。これに高トルクに対応する7速Sトロニックトランスミッションを組み合わせる。
ご参考まで、SQ5では3リッターV6スーパーチャージャー付きを縦置きに搭載し、最高出力は260kW[354ps]、最大トルクは470Nm[47.9kgm]となり、トランスミッションは8速ATとなる。
SQ5に対しては、もちろんボディサイズと、このパワートレインが大きな相違点となるわけだ。
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