アウディ「ルマン24時間レース」2012年も優勝! ~勝者アンドレ・ロッテラー選手をトヨタの中嶋一貴選手が祝福~
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:オートックワン編集部・アウディジャパン
アウディvsトヨタ、2012年はハイブリッド対決!
80年にも渡る「ルマン24時間レース」の歴史で、アウディがまた偉業を遂げた!
2012年6月16日から17日にフランス・サルテサーキットで行われた今年の「ルマン24時間レース」。アウディ(アウディスポーツ チームヨースト)は4台の「Audi R18」をエントリーした。V6 TDIエンジン(そう、ターボディーゼルエンジンだ!)を搭載し、そのうち2台には、今年初めてハイブリッドシステムを搭載した4輪駆動モデル「R18 e-tron quattro」を投入。その2台が、見事に1-2フィニッシュしたのだ! ハイブリッドシステム搭載のモデルとしては、歴史上初の優勝となった。
また、残りの2台の「Audi R18 ultra」も3位・5位で完走する、ほぼパーフェクトなレース運び。アウディはこれで、実に11回にも及ぶルマン優勝を果たしている。この歴史的優勝を祝し、7月17日に都内でアウディ ジャパン主催による優勝祝勝レセプションが開催された。
さて、ハイブリッドと聞いて我々日本人が真っ先に思い出すであろうトヨタも、今年はハイブリッドシステムを搭載した「TOYOTA TS030 HYBRID」をエントリー。一時はTOPを快走するも、残念ながらマシントラブルによりリタイヤしてしまった。
なんとそのトヨタをドライブした我らが中嶋 一貴選手が、アウディのアンドレ・ロッテラー選手を祝いに、会場にやって来たのだ!
(※写真左は「Audi R18 e-tron quattro」、右は「TOYOTA TS030 HYBRID」)
ルマンでは宿命のライバル、でもここ日本ではチームメイト
ルマンではライバルだった一貴とロッテラーだが、ここ日本ではフォーミュラ・ニッポンを同じチームで戦うチームメイトでもある。
レセプションでは、そんな2人の良好な関係を伺わせる和気あいあいとした雰囲気でスタート。大きな花束を持って現れた中嶋一貴選手は、ロッテラー選手を「いいライバル」だと話し、ルマンでの優勝を笑顔で賞賛した。
今では日本が自身のホームグラウンドだと言うアンドレ・ロッテラー選手も、そんな日本での優勝祝勝会開催に対し、満面の笑顔で感謝の言葉を述べていた。
アウディとトヨタ、2台のマシンは同じハイブリッドでありながら、quattro(クワトロ:4輪駆動)と後輪駆動の違いがある。中嶋選手は後輪駆動のTS030を「アウディに比べパワーで勝るモデル」と話す。いっぽうでロッテラー選手は「quattroのため駆動力の伝達効率も高く、素晴らしいマシンだった」と、R18 e-tron quattroのアドバンテージを誇った。
アウディ ジャパンの大喜多 寛社長は、アウディがこうしたレースフィールドでの様々な経験や技術を、市販モデルにも随時フィードバックしていることを紹介。その集大成として今秋、ミディアムクラス「アウディ A6」にハイブリッドシステムを搭載した「A6ハイブリッド」として、日本市場へ導入することを明らかにした。
トヨタに代表される日本の先進的なハイブリッド車に対し、ルマンで初参戦のハイブリッドマシンを見事にデビューウィンさせたアウディ。市販モデルではどのようなアドバンテージを見せ我々を驚かせてくれるのか、A6ハイブリッドの導入は実に楽しみだ。
FIA世界耐久レース選手権「WEC」を富士スピードウェイで開催!
ルマン24時間レースは、それ単体で長い歴史を持つ耐久レースだが、今ではFIA世界耐久レース選手権(WEC:World Endurance Championship)の1戦に組み込まれている。
そのWECが今年2012年、日本の富士スピードウェイでシリーズ戦「富士6時間レース」を10月14日に開催することになった。ルマンの24時間に比べれば規模は小さいが、それでも6時間は長丁場であり、予想不可能な戦いとなることに変わりはない。そんなWEC日本戦、もちろんアウディやトヨタも参戦の予定だ。アウディ ジャパンではWEC日本開催に合わせ、トヨタのホームグラウンドでもある富士スピードウェイのコースサイドへAudiの看板を複数掲示し、WECへの熱い意気込みを後押しする。
これまでにないハイブリッド・レーシングカー同士の耐久戦は、ここ日本でも非常にエキサイティングなものになるだろう。日本でもフォーミュラ・ニッポンやSUPER GTなどの豊富な参戦経験を持つアンドレ・ロッテラー選手。それに対し中嶋 一貴選手も、ホームグランドで「ルマンのリベンジを果たしたい」と熱く語っていた。F1開催を終了して以来、世界タイトルの開催がなかった富士だけに、これは非常に楽しみな戦いとなった!
[レポート:トクダ トオル(オートックワン編集部)]
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