アウディ 新型A6アバント 55 TFSI クワトロ 試乗|自動運転の未来を感じた往復1000kmのロングドライブ(1/2)
- 筆者: 伊藤 梓
- カメラマン:茂呂 幸正・アウディジャパン・MOTA編集部
無機質なアウディに感じる、ささやかな親近感
アウディと言えば、他のドイツ御三家と比べると高級感よりも先進的で賢いイメージが先に立つ。私はクルマに乗っていると、そのクルマが色々な人や動物に思えてくることが多いが、アウディは不思議とそれがない。無機質で、デジタルで、生き物というよりはロボットのようなクールな印象が強い。
今回の試乗車であるA6アバント 55 TFSI クワトロに乗り込んでもやはり同じように、いや更に、無機質なコンピュータールームの中にいるような感覚を受けた。よりデジタル化された室内、たとえばセンターコンソールの大型タッチディスプレイなどもそう見せている原因かもしれない。つやつやとしたブラックの平面がそこにあって、イグニッションをオンにすると表示が浮かび上がってくる。
人や自然のぬくもり、あたたかみからあえて距離を置いているアウディのことを苦手という人もいるが、実は私は好きな方だ。インターネットやスマホやゲームなどに対して、普通のものとして触れてきた先進的な人たちにとっては、アウディは好ましく見えるモデルだと思う。
>>大人のための上質ワゴン! アウディの最新モード「A6 Avant 55 TFSI quattro」の内外装を画像で見る[フォトギャラリー]
富山へのロングドライブへ出発
ワゴンならではの積載性が頼もしい
A6アバントはBMW 5シリーズ ツーリングやメルセデス・ベンツ Eクラスワゴンなどと肩を並べる5ドアのステーションワゴンモデルだ。
今回は、私を含めた大人3人での1泊2日の富山へのロングドライブ旅。荷物はそれなりにたくさんあったのに、それらをいとも簡単に飲み込んで、まだまだ余力がある。こうやってどこか遠くへ行きたい時や、たとえばアウトドアでたくさんの荷物がある時、気兼ねなく荷物を放り込んで出かけられるのがワゴンの良いところ。SUVやミニバンもそうかもしれないが、ワゴンだとわざわざシートを倒したり、よっこいしょと荷物を持ち上げて積む必要はほとんどないから、より自然に自由に出かけられる気分になる。
3リッターV6エンジンでも、室内は静か
目的地までは約420kmと長い道のりだったが、走り出してすぐに「これは楽勝で行けちゃいそう」と思った。その長大なボディから来るどっしりとした滑らかな乗り心地。ふわふわとした柔らかさではなく、適度に締まったコシのある足回りがより頼もしく感じる。
搭載されているのは3リッターV6エンジン(340ps/500Nm)で、どんな回転域からでもアクセルを踏み込めばシートに体がぎゅっと押し付けられるほど強い加速ができる。もちろん日常域ではそんな使い方はしないが、高速などでの合流や追い越しでスイスイ走れるのはストレスがないし、パワーがしっかりあるというだけで心に余裕を持って走ることができる。そんな大きなパワーのエンジンを載せながらも、室内はキュッと空気を閉じ込めているように静かだ。
”快適”。ロングドライブ中に頭にずっと浮かんでいたのはその二文字だった。
>>よく曲がるのに、なぜか感じた走りへのモヤモヤ[次ページへ続く]
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