アウディ A6 試乗レポート(1/4)

アウディ A6 試乗レポート
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最初で最後の大規模リファイン

フロントスタイリング

自ら“プレミアム・アッパーミドルクラス”を名乗るアウディ発のセダンとステーションワゴン=A6シリーズが、マイナーチェンジを受けて発売された。現行型が最初にリリースされたのは2004年。そうした歳月からすれば今回のプログラムが、モデルライフを通じて「最初で最後の大規模リファイン」である事が想像できる。

前後バンパーやランプ類のデザイン変更など、マイナーチェンジでは定番とも言えるデザインのリファイン・メニューも散見は出来る。が、最も重要な変更点は、搭載エンジンの換装を軸としたバリエーション展開の一新。端的に言えばこれまで上級グレードとしてラインナップされていた8気筒エンジン搭載車が姿を消し、その代役としての意味も込められた新開発の3L 6気筒スーパーチャージャー付きエンジン搭載車が新規に加えられたという点が最も大きなニュースというわけだ。

すなわち、新しいA6のエンジン・ラインナップはすべてV型6気筒で、前述新開発のユニットと従来型からキャリオーバーの2.8Lユニットという2タイプ。駆動システムには全車が前輪40%、後輪60%を基本のトルク配分としたリアバイアスの掛かったトルクスプリット4WDを採用し、トランスミッションにはやはり全車が6速トルコンAT方式の“ティプトロニック”を搭載する。

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河村 康彦
筆者河村 康彦

1960年東京生まれ。工学院大学機械工学科卒。モーターファン(三栄書房)の編集者を経て、1985年よりフリーランスのモータージャーナリストとして活動を開始し、現在に至る。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー選考委員 などを歴任。記事一覧を見る

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