アウディ A4アバント 試乗レポート(3/4)

アウディ A4アバント 試乗レポート
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1.8Lターボと3.2Lクワトロのポテンシャル

直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボエンジン
メーターシフト

動力面は、1.8Lターボは無段変速のCVTマルチトロニックを採用。そして3.2Lは、6速マニュアルシフトモード付ティプトロニックが組み合わされており、どちらのエンジンも旧型と比較すると燃費やCO2排出量が低減されているそうだ。

販売のメイン車種になると予想されているのが1.8Lターボ。 駆動方式は前輪(FF)だ。車両重量も1,510kgなのでこのクラスでは標準的だろう。

案の定、Dレンジでのスタートは軽快。1,500回転という低回転からでも加速するのは、1.8Lターボのトルクのおかげだ。

ターボのタイムラグも少なく、さらに3,000回転からのアクセルレスポンスは俊敏で、パドルシフトを駆使してのスポーツ走行も楽しかった。ちなみに1.8Lターボの0→100km/hは9秒台をマークしている。

一方、高速巡航もD(8速)1,800回転と低回転なので、当然のことだが燃費もよくなった。

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試乗

試乗車は、スポーツサス+245/40R18タイヤを装着していたが、上下動のキツさも少なく、乗り心地重視の設計が執られている。ハンドリングは直進性の強いFF車らしい味付けで、全域で重めの操舵感という印象を受ける。

一方、3.2Lエンジンは、6速マニュアルシフトモード付ATとフルタイム4WDクワトロが組み合わされているが、マニュアルシフトはシフトレバーだけ。パドルシフトは装備されていない。

しかし、7,200回転という高回転域までスムーズに上昇し、0→100km/hを8秒台で走り切る。この3.2Lの265馬力のパワーは、1,760kgの車重に不足は感じないが、とくにスポーティというセッティングではない。 しかし余裕のあるトルクを感じての高速クルージングが似合う高級ワゴンと言える。

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石川 真禧照
筆者石川 真禧照

1947年東京都生まれ。1970年日刊自動車新聞社入社。翌年同社退社後、フリーの自動車評論家となる。1982年「I.W.OFFICE」を設立し、自動車を中心としたメディア活動を開始。「自動車生活探検家」として、『GORO』『DIME』(小学館)、『HOT DOG PRESS』(講談社)、『カーセンサー』(リクルート)など多数のメディアで活躍、現在に至る。日本モータースポーツ記者会会員。日本自動車ジャーナリスト協会副会長。記事一覧を見る

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