アウディ S1 海外試乗レポート/桂伸一(1/3)
- 筆者: 桂 伸一
- カメラマン:アウディ ジャパン
成熟した自動車文化が生み出す、もうひとつの顔
時代は環境性能・・・だけじゃない!!
今後最も重要とされる燃費とCO2排出量低減、そして次世代のパワートレインの開発を推し進め、その道筋をどうとでも動ける体制を敷きつつあるVW/アウディグループの底力に敬服するとともに、その先進の技術力に日本人としては嫉妬を禁じえない。
いまだ速度無制限区間を持つアウトバーンを持つドイツは、エコカー一辺倒ではない。スピードと操縦安定性を含む走りの性能に拘るユーザーは多い。が、そこには高い環境性能も当然盛り込まれた上での話しで、EV、レンジエクステンダー、PHVなどVWコンツェルンの各社テスト車に乗ると、後出しゆえにさらに徹底した研究開発した強み、つまり完成度の高さに唖然とする。
しかし時代はまだ“こっち”も必要とばかりに、過去から脈々と続くハイパワーユニットを搭載する過激なモデルを用意できる余裕と、その需要があることも成熟した自動車社会だなあ、と思う。
「S」の称号のため、前後サスやブレーキ、さらには燃料タンク位置まで造り直す
前置きが長過ぎた。
本題は、アウディのもっともコンパクトなA1をベースに、2リッター 直噴4気筒ターボを搭載した最強モデル“S1”を完成した話し。
標準のAシリーズに対してスポーツ性をさらに高めた「S」シリーズだが、アウディ S1は日本で言えばヴィッツクラスに2リッターエンジンを押込めたようなもの。しかもそれが231ps/370Nmのチューンドエンジンとなれば、その出力を確実に路面に伝えるため、アウディのお家芸であるクワトロ4WDで展開することは当然の成り行き。
ということで開発責任者にその経緯を問う。「333台の限定で販売したA1クワトロ(欧州のみ)が好評だったため、S1が誕生しました」。「このコンパクトなシャーシサイズに2リッター TFSI直噴ターボを搭載すると、我々がクワトロとして考える操縦安定性を確保するには、前後のサスペンションと燃料タンクの搭載位置変更、ブレーキを造り直す必要があったのです」。
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