~ワタシの心を振るわせた、特別な彼 ~「Aston Martin(アストンマーティン) DB9 GT」ショートインプレッション(3/3)

  • 筆者: 今井 優杏
  • カメラマン:和田清志・小林岳夫・アストンマーティンジャパン
~ワタシの心を振るわせた、特別な彼 ~「Aston Martin(アストンマーティン) DB9 GT」ショートインプレッション
「Aston Martin(アストンマーティン) DB9 GT」ショートインプレッション/今井優杏 「Aston Martin(アストンマーティン) DB9 GT」ショートインプレッション/今井優杏 「Aston Martin(アストンマーティン) DB9 GT」ショートインプレッション/今井優杏 「Aston Martin(アストンマーティン) DB9 GT」ショートインプレッション/今井優杏 「Aston Martin(アストンマーティン) DB9 GT」ショートインプレッション/今井優杏 「Aston Martin(アストンマーティン) DB9 GT」ショートインプレッション/今井優杏 「Aston Martin(アストンマーティン) DB9 GT」ショートインプレッション/今井優杏 「Aston Martin(アストンマーティン) DB9 GT」ショートインプレッション/今井優杏 「Aston Martin(アストンマーティン) DB9 GT」ショートインプレッション/今井優杏 「Aston Martin(アストンマーティン) DB9 GT」ショートインプレッション/今井優杏 「Aston Martin(アストンマーティン) DB9 GT」ショートインプレッション/今井優杏 画像ギャラリーはこちら

ダニエル・クレイグのごとく、徹頭徹尾クールさを貫き通す

「Aston Martin(アストンマーティン) DB9 GT」ショートインプレッション/今井優杏「Aston Martin(アストンマーティン) DB9 GT」ショートインプレッション/今井優杏

さて、気分はジェームス・ボンドで(ボンド・ガールではないところがやや泣けるけど)アクセルペダルに足を載せると、加速は思ったほどにクイックではない。レスポンスに優れたタッチトロニックIIとはいえ、始動のしょっぱなは恥じらうようにもじもじと進み始めるのが意外だった。

踏んでいけば踏力に対してややラグを持ちながら、じわ~っとトルクを伝えて行くような感じ。

そのともすればちょっとダルな印象は高速巡航に入るまで変わらなかった。しかし、その微動だにしないフラットな車内でメーターを見れば、ぎょっとする領域まで到達していること請け合いである。DB9 GTは眉ひとつ動かさず、冷徹なポーカーフェイスのままでとんでもなくサディスティックな速度にまで、ドライバーを連れて行ってしまうのだ。このあたりV12エンジンは底が見えないほどフトコロが深い。

その存在感はもう段違いに高嶺の花だった・・・

「Aston Martin(アストンマーティン) DB9 GT」ショートインプレッション/今井優杏「Aston Martin(アストンマーティン) DB9 GT」ショートインプレッション/今井優杏

そう、GTの名を持ちつつもその味はあまりにもクール。サスペンションもインフォメーションを仔細に伝えるような性格ではなく、あくまでもコンフォートを保っているのが末恐ろしいと言おうか、うすら怖いと言おうか…。もちろんダンパーコントロールボタンを供えているので、もっと手厳しいスパルタンさをアシに求める人は、それを選択すれば良いのだけど。

しかし、これほどまでにエレガントなGTモデルを、外観のエレガントな印象そのままに乗りこなせるなんて、それも希有な個性だと感じた。ガタピシするなんて私の性には合わないのよと、囁くようなDB9はやっぱり存在感からして段違いに高嶺の花なんである。

[レポート:今井優杏/Photo:和田清志・小林岳夫・アストンマーティンジャパン]

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Aston Martin DB9 GT 主要諸元

「Aston Martin(アストンマーティン) DB9 GT」ショートインプレッション/今井優杏

全長x全幅x全高:4720x2060(ドアミラー含む)x1280mm/ホイールベース:2740mm/車両重量:1790kg/乗車定員:4名/駆動方式:後輪駆動(FR)/エンジン種類:V型12気筒 DOHC 48V ガソリンエンジン/総排気量:5935cc/最高出力:547PS/6,750rpm/最大トルク:620Nm/5,500rpm/トランスミッション:タッチトロニックII 6速トランスミッション/0-100km/h加速:4.5秒/最高速度:295km/h/メーカー希望小売価格:23,250,000円[消費税込み]

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今井 優杏
筆者今井 優杏

自動車ジャーナリストとして、新車や乗用車に関する記事を自動車専門誌、WEBメディア、一般ファッション誌などに寄稿しながら、サーキットやイベント会場ではモータースポーツMCとしてマイクを握り、自動車/ モータースポーツの楽しさ・素晴らしさを伝える活動を精力的に行う。近年、大型自動二輪免許を取得後、自動二輪雑誌に寄稿するなど活動の場を自動二輪にも拡げている。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

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