アストンマーティン「DB11」で新時代へ!サーキット試乗でみえた傑作「DB9」を超えた実力とは(1/4)
- 筆者: 嶋田 智之
アストンマーティンの未来を占う渾身の作「DB11」
興奮に満ちたサーキット試乗を終え、気持ちが少しずつ落ち着いてくると、今度は“これは凄いことになるかもしれない!”という気持ちがじわじわと盛り上がってきた。
なぜか。それは「DB11」という生まれたばかりのモデルがベースとなり、これから「年に1台ずつ新型が投入していく」と公言されている未だ見ぬ“アストンマーティン達”の技術的なベースになっていくことが予想されているからだ。
DB11の先代といえる、DB9がそうだった。ヴァンテージ、ヴァンキッシュ、そしてラピードといったそれぞれ性格の異なるアストンのラインナップは、全てDB9という傑作の存在を下地に成り立っている。つまりDB11は、アストンマーティンの未来を占う渾身の一作でなければならなかったのだ。
それがこの出来映え!「ニヤニヤするな」という方がどうかしてる。
セカンドセンチュリー初のオールブランニューモデル
アストンマーティンは2013年に創業100周年を迎え、現在はその次の100年を見据えた“セカンドセンチュリープラン”と名づけられた戦略の初期段階にあり、フル回転している真っ最中だ。
2014年にアンディ・パーマーがCEOに就任して以降、前CEOのウルリッヒ・ベッツが作り上げてきた世界を押し広げるように、矢継ぎ早に魅力的なスペシャルモデルを次々とリリースしたり、F1チームとコラボレートした想像を超えるマシンの計画を発表したり、と驚くほど活気づいている。
DB11は、そのセカンドセンチュリープランがスタートしてからの初めてのオールブランニューとなるモデルである。しかも長く愛され続けてきたDB9の後継車にあたることもあって、様々な意味合いから、僕は「DB11」には興味津々だったのである。
果たして「DB11」はどんなクルマであり、DB9やそこから生まれた他のラインナップ達とどこがどう違うのか。
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