メルセデス・ベンツ SLS AMG Coupe 試乗レポート/岡本幸一郎(2/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
乗り込むときから特別感を与えるガルウイングドア
もちろんガルウイングドアも、このクルマのスペシャルな部分であり、まず乗り込むときから特別感に満ちている。
ドアを持ち上げ、分厚いサイドシルを越えてシートに乗り込む際に、ドア内側のグリップ部分を持ちながら乗り込むのがコツ。そうせずに身体だけ先にシートに収めてしまうと、ドアに手が届かなくなり、ドアを閉められなくなってしまうからだ。
ちなみに、ガルウイングドアについては電動化も検討されたようだが、機構的に難しく、また運動性能に直結するルーフ部分の重量増を避けたいという考えもあって、導入は見送られたそうだ。
グッと低いポジションのシートに収まると、コクピットは極めてタイト。頭とルーフのクリアランスも小さく、太いAピラーとせり立ったフロントウインドウが眼前に迫るのも独特の感覚。そのウインドウの奥には、前端がはるか前方にある長いボンネットがある。
エンジンスタートボタンを押すと、派手な空吹かしとともに目覚めるエンジンは、一連の「63 AMG」でなじみ深い6208ccのV8ユニットM156型をベースに高度なチューニングを施したM159型だ。見た目のインパクトに相応しく、性能も磨き上げられており、スペックは最高出力420kW[571ps]/6800rpm、最大トルク650Nm[66.3kgm]/4750rpmまで高められている。
これをフロントアクスル後方に搭載し、さらにアルミ鋳造製トルクチューブを介して、リアアクスルにAMGスピードシフトDCT(ゲトラグ製7速)を搭載した、トランスアクスルレイアウトを採用している。
ひさびさにドライブしたSLS AMGの第一印象は、やはり痛快そのものだった。踏めばどこからでもついてくる瞬発力と、トップエンドまで突き抜けるような力強さのみなぎるエンジンフィールがたまらない。それは「官能的」とか「繊細」という表現とは異質(むしろ反対)の、荒々しく豪快なもので、ただただ圧倒されるばかり。ちなみに、0-100km/h加速は3.8秒というから、実際の速さも相当なものだ。
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