メルセデス・ベンツ SLS AMG Coupe 試乗レポート/岡本幸一郎(3/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
好みの減衰特性を選択できる「AMGライド コントロール サスペンション」
進行方向のかなり後方にドライビングポジションが配されているため、ドライバーよりもはるか前方にフロントタイヤがあり、オシリのすぐ後ろにリアタイヤがあることによる操縦感覚は、やはり独特。
そしてなにより驚くほど俊敏な回頭性は、このクルマなればこそ。フロントミッドシップとトランスアクスルを採用したことで、47:53という前後重量配分を実現している上、エンジンはドライサンプ化により搭載位置が低められているので、重心も低い。
加えてステアリングレシオは13.6とクイック。締め上げられた足まわりは、正確かつダイレクトにタイヤが路面に追従する感覚をドライバーに伝えてくれる。
これらにより素晴らしい回頭性とオンザレール感覚のコーナーリングを、いかなるシチュエーションでも楽しむことができる。ワインディングを気合を入れて攻めても、限界ははるか上にある印象だ。ただし、SLS AMGの乗り心地に関しては、当初より固すぎるという声が大きかった模様。それを受けて、電子制御ダンピングシステムを搭載した「AMGライド コントロール サスペンション」が早々に設定された。
同機構により、AMGドライブユニットシステムのボタンを操作することで、「コンフォート」、「スポーツ」、「スポーツプラス」の3つのサスペンションモードから好みの減衰性能を瞬時に選択することができるようになり、乗り心地重視のセッティングも選べるようになったのはありがたい。
SLS AMGのようなクルマにはスパルタンな乗り味がよく似合うわけだが、日常的に乗ることを考えると、やはり快適な乗り心地も欲しいところ。こうして選べたほうがなにかと好都合であることには違いないだろう。
久々にドライブしたSLS AMGは、メルセデスが考えるピュアなスポーツであり、見た目も走りも、本当にエキサイティングなクルマに仕上がっていることを再確認させてくれた。そして、高級セダンの第一人者であるメルセデスは、スポーツカーメーカーとしても超一流であることを、あらためて思い知らされた、そんな、しばしSLS AMGに触れたひとときであった。
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