新型S63 AMGロング 試乗レポート/清水草一(2/3)
- 筆者: 清水 草一
- カメラマン:原田淳
エンジン始動でイボイノシシのようなワルな雄叫びが轟く
外観には変更ナシ。変わったのはエンジンだけだ。直噴ターボは、綿密な燃料噴射を行うピエゾインジェクターを採用し、1秒間に最大4回も点火を行うマルチスパーク・インジェクションと組み合わされる。
ツインターボは2,000rpmという低い回転域から80kgm以上のバカトルクを発生。これは自然吸気エンジンなら8リッタークラスの数値である。さすが直噴ツインターボ。
エンジンを始動すると、「ブボッ!!」というイボイノシシのようなワルな雄叫びが轟き、早くも周囲には警戒信号が発令される。シャコタンチューンではなくノーマルでコレなのだから恐れ入ります。
さすがAMG、足回りは適度に締め上げられてロールを抑え、かなりスポーティだ。しかし乗り心地は極楽露天風呂。何も考える必要はない。だってこれがこの世の頂点だから!という雰囲気が漂う。
リヤシートのヘッドレストの柔らかさには感動。ああ~、ゼイタクってこういうことなのね。
まずは穏やかな「コンフォートモード」で走り出そうじゃないか。
ボタンひとつでエンジン、ミッション、足回りがすべてコンフォート系に。モニターにはグリーンの照明で「ECO」の文字が浮かび上がり、まるでエコカーでございます。
しかも信号待ちではアイドリングストップまでしちゃう!それがまた超絶スムーズで、エンジンが止まるのと始動するのがウルトラ超絶素早い。まさに瞬時。そしてあり得ないほどスムーズ。振動ゼロ!!さすがV8直噴ツインターボ!
ただし車外では始動のたびにイボイノシシの雄叫びが轟き、そのたびに周囲はビビる。同じアイドリングストップでも、3気筒のマーチとはまったく世界が違う。
コンフォートモードのままでも、アクセルをちょいと踏み込めば、V8らしいワルな太鼓が「ズズズズズ~ン、ドンドコドコ」と響きわたって、怒涛の加速が開始される。
ステアリングを切れば「ドライビングダイナミックシート」によって、Gがかかる方向にシートのサイドサポートがウィーンと出っ張ってくれて、まるで美女にマッサージを受けてるみたい。
あ~も~このゼイタク感、一度味わったら抜けられません~~~~。
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