アルファロメオ MiTo 試乗レポート(2/4)
- 筆者： 岡本 幸一郎
- カメラマン：柴田 康年（編集部）
まさにfun to ホットハッチだ！
6速MTは、縦方向も横方向もややストロークが長めで、もう少しカチッとした感覚が欲しいところ。また、左前方に押し込まなければならないリバースギアが遠いのも気になるが、このあたりは目をつむろう。
エンジンは、ターボながら扱いやすい特性で、圧縮比が9.8とNA並みに高いせいか、あまり過給していない領域でも乗りやすい。2000回転あたりからすでに十分な過給を得られ、ターボラグをほとんど感じさせず、的確にピックアップしてくれる。
かつてのフィアット車に見られたピーキーなターボとは正反対のジェントルな印象で、それでいて吹け上がりは鋭く、6500rpmのレブリミットまで、あっという間に吹け切ってしまう。
とくに、後で述べる「D.N.A.」システムの「D」モードをチョイスすると、体感される「速さ」の印象が期待どおりに高まる。 低～中速コーナーの連なる箱根の芦ノ湖スカイラインを走ると、2速と3速の選択に迷うコーナーに出くわすことが多いが、一般走行なら3速をメインに使っても、あまり物足りなく感じることはないだろう。
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