【エコカー補助金】エコカー減税って今度の補助金終了とは違うの?

【エコカー補助金】エコカー減税って今度の補助金終了とは違うの?
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【エコカー補助金】エコカー減税って今度の補助金終了とは違うの?

エコカー減税とエコカー補助金は、高速道路料金の割引と同じく非常に複雑で、混乱してしまっている方も多いことでしょう。なにしろこれを書いている私も混乱しているくらいですから・・・。

まず理解していただきたいのは、エコカー補助金とエコカー減税はまったく別のものだということです。

エコカー補助金は昨年6月、緊急景気対策として期限付き(当初は昨年度いっぱいだったが、今年9月まで延長)で導入されましたが、エコカー減税は「グリーン税制」として平成18年度から実施されてきたものの拡大版で、まだ終わってません。

さらに複雑なことに、クリーンディーゼルに対する補助金は来年2月まで継続中なんです。

こちらは、燃費がよく環境にやさしいクリーンディーゼル車を後押しする目的で、「同じ車種のガソリンエンジン車との差額の半分を補助する」という主旨です。ですから、値引きがあるとその半額、補助金が減額されます。

三菱 パジェロディーゼル日産 エクストレイル クリーンディーゼル

ガソリン車との差額は、エクストレイルで42万円(補助金は最大21万円)。パジェロで40万円です(補助金は最大20万円)。

エクストレイルは値引きが42万円を超えると補助金はゼロになってしまいますが、まぁそこまで値引きしてくれれば、買う方としては大満足でしょう。

さて、現在継続中のエコカー減税ですが、こちらは基本的に来年度中まで、つまり再来年(2012年)3月末まで続きます。あと残り1年半ですね。

正確には、自動車税と取得税は3月31日まで、重量税は4月30日までと、なぜか1カ月ズレがあるんですが、自動車税と取得税は地方税で、重量税は国税だからなんですね。実に複雑です。

ただ、エコカー減税は、現在のものが終了しても、恐らくなんらかの形で継続されるでしょう。環境負荷の小さいクルマを優遇するというのは、国策なのですから。

ただし、それがどんなものになるか、今より拡充されるのか縮小されるのかは、政治や景気の動向に左右されるので、まったく予測できません。なので、あまり先の減税をアテにするのもどうかなとは思います。

MJブロンディの「ひとりごと」

それにしてもエコカー減税の「エコカー」の基準は、矛盾だらけです。

国土交通省にエコカーとして認定されるためには、低排出ガス(減税対象は星4つ)であり、かつ燃費基準を満たしていることが条件ですが、燃費基準の方は、クルマの重量ごとに決まっているんです。

クルマが重いほど燃費基準がユルく、軽いほど厳しいんです。

なので、メルセデス・ベンツEクラスは、わざわざ最初から豪華装備を満載して車両重量を増やしたモデルを設定し、エコカー指定を受けたくらいです。これはベンツが悪いのではなく、制度が悪いのだと私は理解しています。

エコカーは単純に、1台あたり(定員4人以上)の二酸化炭素排出量で決めるべきじゃないでしょうか。多くガスを食うゴーカなクルマも、重ければエコカーになれるなんて、信じがたい矛盾です。

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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