トヨタ 新型シエンタ vs ホンダ フリード どっちが買い!?徹底比較(2/3)

トヨタ 新型シエンタ vs ホンダ フリード どっちが買い!?徹底比較
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新型シエンタ vs フリード/インテリア比較

トヨタ 新型シエンタハイブリッドホンダ フリード

インパネは、登場に7年もの差が付くこともあって、設計の新しい新型シエンタが上質な印象を受ける。

その一方で、新型シエンタとフリードは形状的に似たところもあり、高く奥まった位置にメーターを装着している。メーターをチェックする時に前方からの視線移動を抑えているが、小柄なドライバーは圧迫感を抱きやすい。

またフリードはインパネがテーブル状にデザインされ、助手席への張り出しが大きい。膝先空間が狭めで、乗降性にも影響を与えるので確認したい。

ATレバーやスイッチ類の操作性は、両車ともにおおむね良好だ。

新型シエンタ vs フリード/居住性比較

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居住性で注目される技術は、新型シエンタが採用している「薄型燃料タンク」だ。先代(初代)シエンタも同様の設計で、床は低く抑えられていた。新型シエンタでは、スライドドア部分の床面地上高を330mmに設定。この数値はフリードよりも60mm低い。そのために乗降性は新型シエンタが優れている。

1列目シートの居住性は両車ともに互角だ。2列目は、両車ともにベンチタイプとセパレートを設定。セパレートシートは形状が異なり、シエンタは2分割されるものの中央が通路になる空間はない。

その代わりに左右独立式のアームレストと、座面の脇に収納設備を装着した。フリードの2列目セパレートシートは一般的な形状。左右席の中央が通路になり、両側にアームレストを装着してリラックスできる。

トヨタ 新型シエンタハイブリッドホンダ フリード

そして3列目は新型シエンタが薄型燃料タンクの採用で、膝の持ち上がらない着座姿勢が得られる。2列目に比べると3列目の快適性は下がるが、座面も相応に柔軟で全高が1,700mmを下まわるミニバンの3列目ではトップ水準。シエンタはボディの小さなワゴン風のミニバンだが、3列目は“意外”と感じるほどに快適だ。

対するフリードは、床と座面の間隔が不足して3列目シートに座ると膝が少し持ち上がる。大人6名の乗車自体はフリードも快適なのだが、新型シエンタと比べると僅かに負けてしまう。

ちなみにこの居住性対決は、とても皮肉なものだ。まずは2001年に登場した「ホンダ モビリオ」がフィットのプラットフォームを使ってコンパクトなミニバンを造った。フィットと同様に燃料タンクを前席の下に搭載したから、3列目の床が低く座面との間隔に十分な余裕がある。全長が4m少々と短いために膝先空間は狭かったが、小さくても空間効率の優れた快適なミニバンであった。

トヨタはこのモビリオを見て闘志を燃やした。特許の絡みで前席の下に燃料タンクを設置することはできないから、薄型燃料タンクを開発して先代(初代)シエンタに搭載。モビリオに近い渾身の低床設計に仕上げた。

となればモビリオの後継となる現行フリードも低床設計と思ったら、前席下側の燃料タンクをボディの後部に設置して常識的な設計にした。「前席から後席への移動性が悪い」というのがその理由だが、空間効率は明らかに下がった。

この勝負が今も続き、3列目の居住性は新型シエンタに差を付けられている。

新型シエンタ vs フリード/荷室比較

トヨタ 新型シエンタハイブリッドホンダ フリード

新型シエンタは、3列目を前方に押し込むように畳める。2列目を跳ね上げないと格納操作ができないのが欠点だが(先代型は3列目が小さい代わりに片手で前席の下に格納できた)、2WDの荷室床面は地上高が505mmと低く、重い荷物も積みやすい。

さらに2列目もベンチ/セパレートシートともに前方へ折り畳むことが可能。ボックス状の荷室になって自転車なども積みやすい。

対するフリードは、荷室の床面地上高がシエンタよりも低い480mm。3列目のシートは左右に跳ね上げる方式で操作が少し面倒だが、荷室容量は大きい。

注意したいのは、フリードの場合、2列目がベンチシートであれば前方に畳み込めるが、主力のセパレートでは単純に前に寄せるにとどまること。なので3列目のシートだけを畳んだ時と、2列目がベンチシートの荷室はフリードが使いやすい。2列目をセパレートとした時の機能で選ぶなら新型シエンタだ。

結論としては、荷室のフリード、居住性の新型シエンタと考えたい。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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