4月に登場の新型「パッソ」。トヨタ、ダイハツ別会社最後のモデルの完成度は果たして?

4月に登場の新型「パッソ」。トヨタ、ダイハツ別会社最後のモデルの完成度は果たして?
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現行モデルはトヨタがマイナス方向の干渉をした?

トヨタ パッソ + Hana(プラスハナ) 1.0 Gパッケージトヨタ パッソ 1.0X・Lパッケージ

4月にトヨタ・パッソとダイハツ・ブーンがフルモデルチェンジを行う。ダイハツの100%子会社化は8月ということもあり、別会社時代最後のモデルになる模様。

興味深いのは、パッソもブーンも現行モデルを評価する限り「クルマとしての完成度としては驚くほど低い」こと。

トヨタ車の魅力もダイハツ車としての魅力も持っておらず。トヨタ車だと思ってパッソに乗ると、驚くほど質感が低い。安っぽい、と書いてしまっても良いだろう。インテリアはペラペラだし、乗り心地もデビュー時にガタガタだったと思ったら、途中でふにゃふにゃに切り替えるなど一貫性無し。

ダイハツ車としてみれば、不当に高価。ダイハツ単独の企画なら10万円安く売れると思う。そんなこともありブーンの売れ行きは激しく伸び悩んでしまう。パッソの売れ行きだってイマイチ。トヨタとダイハツの弱点が見事に出てしまっている。

ダイハツの開発部門に対し、トヨタがマイナス方向の干渉をしたからだと思う。

ダイハツの100%子会社化で最も大きな課題とは

トヨタ パッソ 1.0X・Lパッケージトヨタ パッソ + Hana(プラスハナ) 1.0 Gパッケージ

4月に登場してくるパッソ/ブーンの情報を持っていないけれど、現行と同じようなクルマになる?

もっと言えば自動ブレーキがどうなるか興味深い。パッソ/ブーンはダイハツの開発のため、自動ブレーキを付けるとすれば30km/hでしか停止出来ないダイハツ式低性能タイプになってしまう。

もしトヨタの開発であれば40km/h以上でも止まれる可能性あるトヨタの新世代自動ブレーキ「トヨタ セーフティセンスC」になる。ダイハツの自動ブレーキ採用なら、クルマ作り全般も現行モデルと同じく中途半端だということ。

今後ダイハツが100%子会社になると、トヨタが全てのコントロールを出来るようになる。つまり52%の子会社だとパッソ/ブーンになってしまうけれど、100%子会社ならトヨタの良い部分をキッチリ反映させられるようになる」ということなんだろう。

ブーンもトヨタと同じくらいの品質になれば、10万円高くても納得して買うユーザーが出てくる。

しかし!100%子会社化になっても開発現場で上手く連携や意思の疎通出来ず、現行パッソ/ブーンのようなクルマしか作れなければ、全く意味なし。むしろ両社の悪い部分しか出ずダメである。

このあたりがダイハツの100%子会社化で最も大きな課題になるかもしれない。果たして新型パッソ/ブーンの自動ブレーキ、どちらのタイプを採用していることだろう。

もし新型がダイハツ式を採用しているならば、クルマ作り全般的に現行モデル同様厳しいと思う。

[Text:国沢光宏]

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国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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