ハイラックスが13年ぶりに帰ってきた! トヨタ 新型SUVシリーズ発表会レポート
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:茂呂 幸正
以前より、トヨタのハイラックスがついに日本国内で復活か!? というウワサがクルマ業界を賑わせていた。ハイラックスといえば世界中の過酷な環境で使用されているワークホースとして絶大な信頼を誇るピックアップトラックとして有名で、ここ日本でもアウトドア派のコアなユーザーなどから根強い支持を集めていた。
1968年から50年近くに渡り、常に世界のピックアップ市場を牽引してきたハイラックスだが、ピックアップトラックの需要が極端に低い日本国内では、2004年まで販売されていた6代目で姿を消してしまっていた。
しかし、2017年9月12日にお台場メガウェブで行われた「TOYOTA SUVシリーズ PRイベント」にて、13年ぶりに復活した待望の新型ハイラックスを含む、全4車種のトヨタ 新型SUVシリーズが発表となった。
ファン待望の「新型ハイラックス」、大幅なフェイスリフトが行われた「新型ランドクルーザープラド」、そしてついに最終モデルとなった「FJクルーザーファイナルエディション」、改良が行われたSUVの王者「ランドクルーザー」。
トヨタが贈る、新型SUVの発表イベントの模様をお届けする。
ハイラックスの開発責任者、前田チーフエンジニアが熱い想いを語った!
「現在、日本国内におよそ9千台の保有があるハイラックスですが、そのほとんどがワークユースで使われています。2004年の生産を最後に国内から姿を消し、長年にわたりお客様から再販のご要望を頂いていたハイラックスが、この度ついに再販開始となります。たいへんお待たせいたしました。」
「グローバルでは年間50万台ほど売れており、世界180ヶ国の地域での累計販売台数は1700万台にも上るハイラックス。発売から49年の時を経て、世界のお客様に認めてもらえるクルマに成長したと思っております。」
「しかし、なぜ今になってハイラックスを復活させたのかと言いますと、まずは現在国内で保有され、ワークユースで使われている9千台のハイラックスオーナー様に復活というかたちでお届けしたいという思い。そして、プライベートユースのユーザー様にもピックアップトラックの魅力を知っていただきたいと思ったからです。」
「このクルマは荷台があるため1ナンバーです。全長は5.3メートルにも届き、車検は毎年通さなければなりません。デッキの荷物は雨が降れば濡れますし、実用性があるのかと言われればちょと厳しいクルマなのかもしれません。それでもこのピックアップとしての佇まいやファッション性を重視し、自分自身の自己主張とライフスタイルを彩る道具として使っていただきたいと思っています。」
「そして20歳台、30歳台の若い方だけではなく、団塊の世代の方々がもっとハツラツと自分の人生を贈ることができるようになる、その豊かな人生のベースとなるクルマがいま必要だと思いこのクルマを開発しました。」と前田チーフエンジニアが語った。
大胆なフェイスリフトで、よりワイルドな印象になった新型プラド
今回どうしても外せない別件があったということで、VTRでの説明となったランドクルーザー チーフエンジニアの小鑓氏は次のように語った。
「ランドクルーザーは長年にわたる開発思想、信頼性、耐久性、悪路走破性を犠牲にすることなく、時代のニーズに答えながらオンロード、オフロードでの快適性や乗用車では考えられない性能や機能を実現することが何よりも重要なクルマです。」
「ランドクルーザーは、行きたいときに行きたいところへ行き、命と荷物と夢を運ぶために壊れないことが大前提のクルマです。そして、もし壊れたとしても必ずもとの場所へ帰ってくることが可能なことも必要です。世界中のあらゆる過酷な環境に耐えうるよう、最も厳しい基準でクルマを作る。これこそがランドクルーザーの変わらないポリシーです。」
「日本ではランドクルーザープラドの性能が最大限に発揮されることは稀ですが、その性能の一端でも味わっていただけたら幸いです。ランドクルーザープラドを所有することで、人類の夢を共有することができます、そして自分の大切な家族を守ることもできる、かけがえのないパートナーとなるはずです。」
前モデルの縦長ヘッドライトを一新し、より力強い印象になった新型ランドクルーザープラド。トヨタ セーフティセンスPの全車標準装備とディーゼルエンジン搭載モデルの拡大も行い、より魅力あふれるSUVとなった。
FJクルーザーファイナルモデルは北米専用カラーを纏って登場!
今回のイベントでは、2006年の発売開始から11年に渡り販売を続けているFJクルーザーの特別モデルも発表された。その名も「ファイナルエディション」。2018年の1月で販売終了が決定しているFJクルーザーだが、これが最後の特別仕様車となる。
北米専用カラーだったベージュを内外装に採用し通常モデルとの差別化が図られているほか、フロントグリルやドアノブなどにブラック色を特別に採用している。
唯一無二のスタイリングを持ち多くのファンをもつFJクルーザー。今回がFJクルーザーを新車で購入できる最後のチャンスとなる。
スペシャルゲストには「ULTRA JAPAN」で有名な小橋賢児氏が登場
今回のイベントでは、数多くのドラマや映画に出演し、映画監督やクリエイティブディレクター、未来型花火エンターテイメント「スターアイランド」の総合プロデューサーなども務める小橋賢児氏がゲストとして登場した。
「新型ハイラックスはライフスタイルにすごく密接している感じがします。ナチュラルな普段使いもできるしオシャレに乗りこなすこともできるクルマで、自分自身の生き方を表現できる道具だと思います。」
「今はクルマに限らず多様性が求められる時代ですよね。この新型ハイラックスはそのままでも十分魅力的なんですけど、自分の個性によってカスタマイズしたり、色々なオリジナリティが出せる可能性を秘めたクルマだと感じました。」
「自分は旅をすることが多いんですけども、大切なのは”両極を見る”ことだと思っています。色々な世界を見ることによって自分に色々なものを取り入れ、調和してオリジナリティを出す、そしてクリエイティブに生きる。新型ハイラックスはそんな生き方をするための相棒としてピッタリなので、実は私自身もちょっと気になっています(笑)。」
と笑いながら語った。
メガウェブ特設オフロードコースにて、新型SUVの同乗試乗も開催
あいにくの雨模様となったが、メガウェブの特設コースにはオフロードを想定したコースが設置された。
今回このコースで試乗ができたのは、「新型ハイラックス」と「新型ランドクルーザープラド」だ。雨に濡れた滑りやすい状況にも関わらず、タイヤを浮かせながらも前に進む両車に高いポテンシャルを感じた。
試乗レポートについては追って別の記事で紹介したいと思う。
13年ぶりに復活した新型ハイラックスは既に千台以上の注文がされており、9月12日現在の納期はおよそ2~3カ月程度とのこと。
今回新たに加わったトヨタの本格SUVの最新モデルたち。”自分らしく”生きるための道具として選んでみてはいかがだろうか?
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