トヨタ 86(ハチロク) 公道試乗レポート/飯田裕子(3/3)
- 筆者: 飯田 裕子
- カメラマン:茂呂幸正
86(ハチロク)は素で乗っても楽しめるが、チューニングの楽しさは無限大だ!
最後に、グレード選択はどうしよう・・・?
走り重視でプチ情報と個人の印象を交えて、スペックを振り返ってみたい。86には「RC」という競技ベース車があるが、一般的には標準タイヤが205/55R16(ヨコハマタイヤ デシベル)を装着し、ブレーキが「(フロント)ベンチレーテッドディスク」「(リア)ディスク」を採用する“G”。
そして標準タイヤが205/45R17(ミシュラン プライマシー)を装着し、ブレーキは前後「ベンチレーテッドディスク」を採用する“GT”と“GT Limited”の計3グレードがある。
16インチタイヤを履く“G”はよりピュアでより身近なスポーツカーらしさが感じられるドライブフィールが魅力的だった。
では“GT”か“GT Limited”かというと、個人的には“どうせなら”“GTLimited”を選びたくなる。その理由は「ブレーキ」だ。
“GT Limited”のブレーキフィールは、踏み込んだ直後から吸い付くような効き具合が、特にスピードレンジが高まった走行シーンでたまらなく良いのだ。
“GTLimited”のブレーキパッドはポルシェなども採用しているガルファー社(スペイン)の摩耗材を使用し、ADVIC(日本)が造っている。一方、“GT”と“G”についてはどちらかと言えば一般的なブレーキパッドを曙ブレーキが製造している。
乗り比べると、例えば一般道で坂道を下った先で一旦停止、みたいな日常的な走行シーンですら効きが違うと感じられるのだ。
ちなみにガルファー社製のブレーキパッドは86だけが採用しているのだそうだ(BRZには不採用)。加えて、16インチタイヤ装着の“G”は15インチのブレーキディスクが、17インチを履くグレードには16インチのブレーキディスクが装着されている。
が、86はタイヤとブレーキ以外のサスペンションやショックアブソーバーは共通。つまり“G”グレードでもタイヤ&ホイールを17インチに履き替えればブレーキディスクもガルファー製のブレーキパッドも後から交換ができるのだ。
結果的にブレーキに注目したグレード紹介になってしまったが、86というスポーツカーは、走りにこだわればチューニングの自由度はとても高い。
おそらく今後様々なパーツも登場することが予想されるわけで、その自由度は今のところ無限大と言っても過言ではないだろう。
しかし、スポーツカーなので“素”の状態で乗ったって、十分に楽しめる。
日常から始まるスポーツカーもしくはスポーツドライビングの世界、これが「86の世界」なのだ。
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