スズキ アルト エコ 試乗レポート/渡辺陽一郎(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
「ミラ イース」に対抗し、あっと驚く30.2km/Lを実現!
■スズキ アルト エコ 画像ギャラリー←スズキ アルト エコの画像集はコチラ!
本稿を執筆しているオジサンが若い頃、日本車はパワー競争の真っ只中。若い男性にもクルマ好きが多かった。6代目スカイラインのツインカムターボが、インタークーラーを付けて最高出力を15馬力高い205馬力にしたとか、動力性能の些細な違いにもこだわって会話を弾ませた。
あれから30年近くを経て、ユーザーの関心の持ち方は大きく変わった。今は燃費。オジサン世代には「そこまでエコとか燃費にこだわるなら、クルマに乗らなければイイじゃん」という人もいるけれど、それは違うだろう。子供を含めた今の若い人達は、馬力には興味がなくても、ハイブリッドや電気自動車の仕組みとかには高い関心を寄せる。クルマを玩具ではなく、環境や社会に強い影響を与える移動手段と捉えている。考え方はオジサン世代よりもはるかに大人だ。
このような期待に応えるように、昨年は電気自動車の「日産 リーフ」が本格販売に乗り出し、ハイブリッド、電気自動車に続く「第3のエコカー」として、9月にはJC08モード燃費を30.0km/Lとした「ダイハツ ミラ イース」も発売された。ミライースは低燃費に加えて価格が安く、軽自動車では久々の大ヒット。「スズキは差を付けられたなぁ」と思っていた。
開発者いわく「2年前から登場スケジュールは決まっていた」
ところが11月に入ってビックリ。スズキも「アルト」をベースにした「アルト エコ」を設定し、JC08モード燃費を30.2km/Lに高めたからだ。昔は冒頭で触れたように、最高出力の些細な違いにもこだわったが、今は0.2km/Lが重要なのだろうか。
スズキのアルト エコ開発者に尋ねると、「30.0km/LのJC08モード燃費を最低レベルとして、少しでも燃費を良くしようと開発した結果です。開発は2年前にスタートしており、ミライースを意識したわけではありません。投入のタイミングも、開発スケジュールに基づきます」と言う。
おそらく85%は本当で、15%はタテマエだろう。
開発者の言葉の85%が本当と思える理由は、アルト エコの中身が凄いこと。モーターなどを使わない「低価格で可能な燃費向上技術」をギッシリと詰め込んでいるからだ。
■スズキ アルト エコ 画像ギャラリー←スズキ アルト エコの画像チェックはコチラから!
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。