スバル BRZ 試乗レポート/松田秀士(3/4)
- 筆者: 松田 秀士
- カメラマン:佐藤靖彦
さて、スバルといえば4WD。で、当然インプレッサの技術投入も明らかにある、リアサスペンションのWウイッシュボーン等がそれに当たるが、大きな違いはFRであることだ。FRになったことでフロントデフが必要なくなり、フロントドライブシャフトがないから角度も関係ない。その分エンジンを車体中心に移動させることが出来た。その数値インプレッサと比較して240mm。さらにエンジン下面を薄くする処理を行いクランクシャフト高で60mm下げられている。
エンジンの重心は高さ約460mmでこの位置がちょうどクランクシャフト位置。だいたい膝よりも少し低い位置になるわけだ。これらのことによってBRZの前後重量バランスは53:47となり、まさにフロントミッドシップといえる値である。
トランスミッションは6速MTとパドルシフトが可能な6速ATの2種類が用意されるが、今回の試乗では6速MTのみが準備されていた。クランクシャフトの位置が60mm下げられているということは直結するトランスミッションの位置も同じ値で下げられるということ。実はこのことが非常に大きな意味を持つ。
トランスミッションはクルマのパーツの中でいちばん軽量化が困難なユニット。なぜならギヤは丈夫でなくてはならないからだ。BRZの低重心なその走りに一層の期待が胸を躍らせる。
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