ポルシェ 911 GT3 海外試乗レポート(1/4)
- 筆者: 河村 康彦
- カメラマン:ポルシェ・ジャパン
新型 ポルシェ 911 GT3 は、3.8リッターへとスケールアップ
誕生以来まもなく半世紀を迎えようという歴史と、生誕後の数々の逸話によってクルマ好きであれば知らない者は皆無の「ポルシェ911」というブランド。
そして、ポルシェ 911シリーズにおいて「最もサーキットに近い911」という称号を与える事が出来るのが、ポルシェ 911 GT3。
F1レース 欧州戦の前座として行われる、“カレラカップ”に用いられているのも、このGT3をベースとしたマシンだ。ベースであるカレラ・シリーズに対するポルシェ 911 GT3 の最大の特徴は、搭載するエンジンが圧倒的な「高回転・高出力型」というキャラクターを狙って開発された“別モノ”である点。
何しろ起源を辿れば、かつてル・マン24時間レースで総合優勝に輝いた経験を持つ「911 GT1」のために開発された「戦うために生まれた心臓」だ。
そして、これまですでに10年の歴史を持つ歴代GT3へ搭載されているエンジンが、3.6リッターという排気量であったのに対して、今度は3.8リッターまでスケールアップされたというのが、最大のニュースである。
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