日産 新型セレナ 試乗レポート(1/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:茂呂幸正
新型セレナ ハイウェイスターに早くも試乗!
2005年5月に登場した先代C25型セレナは、2007年から2009年まで3年連続で日本一売れたミニバンの座につくなど、けっこうな売れ行きを見せた。
まあ、実際にはヴォクシー/ノアを合計するとずっと多い数になるわけだが、車種単体でみればホンダのステップワゴンも含め、まさに三つ巴の勢力図が展開される中で、ステップワゴンが1年前にフルモデルチェンジ、ヴォクシー/ノアが半年前にマイナーチェンジというタイミングで、セレナが満を持してフルモデルチェンジ。
5年半ぶんの進化がどんなものか興味深いところだが、その新型セレナの販売比率の高いハイウェイスターに、日産の栃木のテストコースで早くも試乗することができた。
見た目は先代に似ているが、微妙な変化が積み重なって、全体としては2010年発売のクルマらしい新しさを感じさせる。むしろ、外見の変化はほどほどながら、運転席に座ったときの感覚が大きく変わった。
これまでもガラスに囲まれた開放的な感覚があったが、新型はそれ以上。サイドウインドウ下端がさらに下がるとともに、三角窓がこれでもかというほど大きくなり、フロントウインドウの面積も広くなるなどして先代よりも開放感が増し、視界もすこぶる良好だ。
そして、これまでちょっと素っ気なかったインパネの質感が大きく向上した。
メーターまわりの仕上がりもよく、エコに関する表示の機能が非常に充実しているのもうれしい。CVTのシフトノブは、インパネから中央の少し張り出した位置に変わり、操作性も向上した。
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