日産 新型セレナ Sハイブリッド(スマートシンプルハイブリッド)新型車速報

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日産 新型セレナ Sハイブリッド(スマートシンプルハイブリッド)新型車速報
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燃費はライバルのステップワゴンを僅かに上回り、Mクラスミニバントップに

日産 新型セレナ Sハイブリッド(スマートシンプルハイブリッド)
日産 新型セレナ Sハイブリッド(スマートシンプルハイブリッド)日産 新型セレナ Sハイブリッド(スマートシンプルハイブリッド)

8月1日、日産はセレナにハイブリッドを搭載した「セレナ Sハイブリッド」を発表した。

[NEWS] 日産、新たに「スマートシンプルハイブリッド」を搭載した『セレナ S-HYBRID』を発売

新型セレナに搭載されているハイブリッドは「Sハイブリッド」=「スマートシンプルハイブリッド」と呼ばれ、その名の通りシンプルな仕組みのハイブリッドが組み込まれている。

従来のセレナのアイドリングストップ搭載車には、減速時の回生エネルギーで発電可能な「ECOモーター」(オルタネータにアイドリングストップ再始動と回生発電を加えたようなモーター)が搭載されていた。

新型セレナ Sハイブリッドでは、そのECOモーターの発電容量をアップさせ、さらに通常のバッテリーとは異なる「サブバッテリー」をエンジンルームに追加(バッテリーは通常のバッテリーとサブバッテリーの計2ヶを搭載)し、蓄電容量を向上。 その貯めた電気をECOモーターのアシストに使用することで、ハイブリッドとして成立させている。(※一部電装品にも使用される)

新型セレナ Sハイブリッドは簡易ハイブリッドのため、燃費については「15.2km/L」(JC08モード)と、ハイブリッドカーとして見てしまうとそれ程良い燃費には思えないかもしれないが、ライバル車との燃費を比べると、ホンダ ステップワゴン[5月のマイチェン後]が「15.0km/L」、トヨタ ノア&ヴォクシーが共に「13.6km/L」、デリカ D:5が「13.6km/L」とそれらを抜き、クラストップの燃費を達成している。

ちなみに、これまでのセレナ(アイドリングストップ車)の燃費は「14.2km/L」で、1.0km/Lの向上となっている。

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新型セレナ Sハイブリッドの一番のメリットは「免税」

日産 新型セレナ Sハイブリッド(スマートシンプルハイブリッド)

エンジンは従来と変わらず、2リッターDOHC直4エンジン[2WD車で108kW(147PS)]を搭載。これに、前述のECOモーターの出力[1.8kW(2.4PS)]が加わる。

Sハイブリッド化によるエクステリアの変更点は、ヘッドランプがブルーインナーレンズとなり、リアは高輝度リアコンビランプ、クリアタイプのLEDハイマウントストップランプが採用された。インテリアについては、メーターにS-HYBRID表示が加わること以外の変更点はなし。

日産 新型セレナ Sハイブリッド(スマートシンプルハイブリッド)
日産 新型セレナ Sハイブリッド(スマートシンプルハイブリッド)日産 新型セレナ Sハイブリッド(スマートシンプルハイブリッド)

新型セレナ Sハイブリッドのグレード構成については、最も安価な「20S」と4WDを除く全グレード「20X」「20G」「ハイウェイスター」「ハイウェイスターG」がSハイブリッド搭載グレードとなった。

日産は、新型セレナ Sハイブリッドの投入により、2012年には年間10万台の販売を達成したいとしている。

年10万台とすると、月間平均ではおよそ8,300台。2012年1月~6月のセレナの販売台数は53,106台で月平均で8,851台と順当に行けば達成できそうだが、エコカー補助金切れの影響が懸念されるところだ。

そういった意味でも、今回のセレナ Sハイブリッドでは自動車取得税、自動車重量税が2リッタークラス唯一免税となることこそが、ユーザーにとって最も大きなメリットとなるのかもしれない。

セレナ Sハイブリッドの価格については下記の通りで、およそ5~10万円程度のアップにとどまっている。

日産では「Mクラスミニバンの需要を25万台と想定し、セレナでおよそ40%のシェアを獲得することでクラスNo.1の座を盤石なものにしたい」としている。

-セレナ Sハイブリッドの車両価格-

◇ セレナ 20X Sハイブリッド/2,384,550円

◇ セレナ 20G Sハイブリッド/2,635,500円

◇ セレナ ハイウェイスター Sハイブリッド/2,598,750円

◇ セレナ ハイウェイスターG Sハイブリッド/2,799,300円

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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