ヤマハ、2018年に市場導入予定の新型三輪バイクNIKENをイタリア・EICMAで公開

ヤマハ発動機は、847cc水冷・直列3気筒エンジンを搭載するロードスポーツのLMW※の新製品「NIKEN(ナイケン)」を11月9日からイタリア・ミラノで開催される EICMA(国際モーターサイクルエキシビション)にて展示する。なお、NIKENは2018年に市場投入予定。

>>IKENを写真で見る

NIKENは、走行環境変化の影響を受けにくく、旋回時の高い安定感を生み出すLMWテクノロジーを搭載し、さまざまに変化する路面や、タイトコーナーが続くワインディングロードを自在に駆け抜ける高いスポーツ性能を実現した。

また、LMWの基本性能を高める“新ステアリング機構“などの新技術投入により、LMWならではの安定感に支えられたエキサイティングな走行性、疲労感が少なく余裕ある乗り味、斬新なスタイルなどを備えている。

NIKENは、TRICITY125(2014年発売)とTRICITY155(2017年発売)に続くLMWの第3弾にあたり、同社の成長戦略のひとつ“ひろがるモビリティの世界”を推進するモデル。

※ LMW=Leaning Multi Wheel。モーターサイクルのようにリーン(傾斜)して旋回する3輪以上の車両

主な特徴

自然なハンドリングを生む新ステアリング機構

NIKENでは、スポーティな旋回性と安定感を両立させるため、TRICITYで実績があるLMWテクノロジーを進化させた新ステアリング機構を採用した。LMWアッカーマンジオメトリ※と呼ぶ新しい構造で自然な操舵感、リーン特性、タイヤ摩耗低減効果をもたらしている。

さらに45度の余裕のバンク角、外側片持ちフロントサスペンション(倒立式/片側2本)、410mmトレッド設定、2軸ステアリング機構などをバランスさせ高いパフォーマンスを実現した。

なお“LMWテクノロジー”とは、パラレログラムリンクを用いたサスペンションと操舵機構のことで、軽快感と安定感の両立に貢献する技術である。

※LMWアッカーマンジオメトリ=ど同社独自の設計で“ナックルエンド”と“リーン軸”を別系統とし相互のバランスを最適化したもの

走りを支えるハイブリッド・フレームと優れたハンドリングを支えるディメンション

各部の強度・剛性・しなりの要求に応じ、工法と材質を使い分けたハイブリッドフレームを採用し、優れたハンドリングを実現した。リアアームはアルミ鋳造+パネル溶接とし、優れた剛性・強度バランスをもたせている。

また、軸間距離からリアアーム長まで、細部の諸元の最適設計を行った。リアアーム長は552mm(MT-09比15mm延長)で、ピボットとの関係のバランスをとり加減速にともなうリアアームの対地上角変位を最適化、旋回時の優れた安定感に寄与する。

LMW用専用開発の15インチVレンジフロントタイヤ

スポーツバイク並みのハンドリングと優れた走行性能を発揮するため、LMW専用120/70R15のVレンジタイヤをフロントに採用。タイヤメーカーと共同開発しており、優れたグリップ性、耐摩耗性、ウエット性能が特徴。

新メカニズムを活かした躍動感あるスタイリング

スタイリングは、“New Type of Agility & Controllability“をコンセプトとした。フロント2輪・15インチ&片側2本のフロントサスペンションという新メカニズムを活かし、エキサイティングな走りを予感させるスタイルとなっている。

フロント2輪でしっかり地面を掴む表情、タイヤグリップと減衰感に優れたサスペンションによる踏ん張りの効く足回りの印象、そしてパワーと駆動力を伝える力強く引き締まった骨格が特徴。

フロントフェイスは、エアロダイナミクス性能とフローティングマウントの軽快感あるスタイリングを両立。路面を睨む2眼ヘッドライトとフロントの幅を示すポジションライトの組み合わせは、機能的かつスポーティな表情を演出する。

タンクには、ネガ面を含む滑らかな曲面形状のアルミ製タンクを採用、軽量ボディに貢献し、ライダーアクションにフィットする形状である。

カラーリングは、上質感あるダークグレーメタリックを基調に、ヤマハレーシングスピリットを示すブルーをフロントフォークのアウターチューブやホイールに配し、攻めるLMWを表現した。

クランク慣性モーメントを最適化したエンジン、マイルドなFIセッティング

847cc水冷4ストローク・直列3気筒・FI(YCC-T)の軽量エンジンを搭載した。最新のMT-09用エンジンをベースに、クランク慣性モーメントの最適化(MT-09比18%増)、およびFIセッティングにより、スポーティかつマイルドな操作性を生み出している。ミッションには高強度のKKG8材(YZF-R1同素材)を採用しスポーティな走りに対応させている。

快適なツーリングを支援する数々のフィーチャー

滑らかな発進性・走行性を支援するTCS(トラクション・コントロール・システム)、車体挙動の緩和と軽いクラッチ操作荷重を支えるA&Sクラッチ、滑らかにシフトアップできるQSS(クイック・シフト・システム)、走行モードを選べるD-mode、クルーズコントロールなどを採用した。

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる