トヨタの定番人気車種「エスティマ」がマイナーチェンジ!フロントマスクは今時の“トヨタ顔”に【新型車解説】(1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
メーカーやディーラーの重要な収益源であるミニバン
ミニバンは以前ほど注目のジャンルではなくなったが、今でも国内の販売を支える大切な柱だ。販売ランキングの上位車種にも、トヨタ「シエンタ」、「ヴォクシー/ノア/エスクァイア」の3姉妹車、日産「セレナ」、ホンダ「ステップワゴン」などが並ぶ。今の売れ筋は、車両価格が180万円以下の軽自動車やコンパクトカーだから、200万円を超える価格帯が充実するミニバンは、メーカーやディーラーの重要な収益源にもなっている。
ミニバンはユーザーにとっても一目置かれる存在だ。昔は「いつかはクラウン」などといわれたが、今はミニバンに憧れるファミリーユーザーが多い。車内が広いために、家族3世代で移動できたり自転車を積める。
そして「家族そろって楽しく外出できるクルマ」という世界観は、実際の使われ方がどうであれ、今日の考え方に沿っている。昔はバリバリ働いて出世をして、高価格車の代表となるクラウンに乗ることが目標だったが、今はミニバンに変わった。
初登場から26年経った“天才タマゴ”
ミニバンの品ぞろえの中で、定番車種として根強い人気を得ているのがトヨタ『エスティマ』だ。
初代モデルは1990年に発売され、卵型の3ナンバーボディが注目を集めた。エンジンは2.4リッターなのに車両価格は大半のグレードで300万円を超えたが、新世代の高級車として注目を集めた。2年後には、価格を約100万円安く抑えたコンパクトなエスティマ ルシーダ/エミーナを追加して大ヒットさせている。この時代のトヨタはマーケット戦略が実に巧みであった。
3代目の現行型は2006年に登場。2016年6月6日には、改めて変更を受けて機能を向上させた。
登場して10年を経たことを考えれば、フルモデルチェンジを期待するが、実際はマイナーチェンジであった。
フロントマスクは今どきのトヨタ顔に
それでも外観は大きく変わり、フロントマスクのグリル開口部をワイド化して存在感を増している。この形状は今日のトヨタ車に多く使われ、「プリウスα」や「カローラアクシオ&フィールダー」もマイナーチェンジで同様の顔立ちになった。
ボディサイズは全長が4820mm、全幅は1810mm、全高は1730~1760mmだから、ほとんど変更されていない。全幅のみは変更前の「アエラス」に比べて10mmではあるが狭くなった。
ボディカラーはルーフがブラックのツートーンカラーを設定(これはミニバンでは初の設定だとトヨタは主張する)。
ツートンカラーとして組み合わせられるボディ色は、レッドマイカ、ダークシェリーマイカ(ブラウン)、アイスチタニウムマイカ(グレー)になる。小さなスリ傷を自動的に修復する「セルフリストアリングコート」をすべての外装色に採用したことも特徴だ。
内装では合成皮革のインパネにステッチを入れるなど質感を高めた。
自発光式のオプティトロンメーターは、新しいデザインを採用。各種の情報を表示する4.2インチTFTカラー表示のマルチインフォメーションディスプレイも新たに標準装着している。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。