“スバリスト視点”で見る新型「WRX S4・STI」徹底解説(1/4)
- 筆者: マリオ 高野
- カメラマン:和田清志/富士重工業株式会社
2014年に発売されたWRXシリーズが、早くも「アプライドB型」へ!
スバルのトップスポーツモデルである「WRX S4」「WRX STI」が、初の年次改良を受けました。
WRXは昨年、2014年8月25日に発売されているので、わずか10ヶ月あまりで「アプライドB型」へ移行することになりますが、「WRXらしい、硬派な乗り味」を支持する従来のユーザーならば、B型でもそうでなくとも走行性能や乗り味の面で落胆させられることはないのでご安心ください。
ただし、WRX S4に至っては人により「新しいB型のほうが断然良くなった!」と感じる可能性が高いです。
新型WRX STI/S4の変更ポイントは“3つ”。まずひとつは、「WRX S4のダンパー変更とハイパフォーマンスタイヤのオプション設定」です。20年以上の伝統があり、MTしかない硬派なスポーツモデルであるWRX STIの場合はユーザー層の嗜好が比較的ハッキリしていますが、ブランニューモデルであるAT(CVT)仕様の「WRX S4」では想定ユーザーが多様化しました。
具体的には、
・硬派なWRXの2ペダルが欲しい人(先代WRX A-Lineのユーザー)
・手頃なサイズの欧州車的なスポーツセダンが欲しい人(欧州車を強く意識するユーザー)
・BL型レガシィ(4代目レガシィB4)からの乗り換えユーザー
といったタイプに大別されます。そのためデビュー直後のWRX S4は、どのタイプのユーザーにも受け入れられるセッティングを施したのですが、B型では欧州セダン党とBL型レガシィB4ユーザーの嗜好寄りに微修正されたといえるでしょう。
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