日産 エクストレイル実燃費レポート(T32型・2014年ガソリンモデル)(1/5)
- 筆者: 永田 恵一
- カメラマン:和田清志
印象がガラリと変わった3代目「日産 新型エクストレイル」の実燃費を計測!
「日産 エクストレイル」は2000年の登場以来「ガシガシ使える」というコンセプトや、いかにもSUVらしいスタイルが好評を集めて初代、2代目と堅調な販売成績を納めたミドルSUVだ。
昨年12月に発売された3代目・新型エクストレイルは、2代目までの濃厚なSUVテイストとは雰囲気がガラリと変わり、最近のSUVの多くで採用されているコンセプト「シティ派SUV」へと路線を変更した。
しかし、初代、2代目と好評を得ていた「ガシガシ使える」というコンセプトは3代目にも引き継がれ、防水シート、防水フロア、防水ラゲッジボード、豊富なラゲッジスペースのアレンジメント、205mmという最低地上高、オフロード走行にも対応した4WDシステムなどが継承されている。このことから、エクストレイルが持っていた“DNA”はそのまま、といって良いだろう。
また、新型エクストレイルでは新たに「3列シート/7人乗り仕様」が加わったこともトピックである。
エンジンは「2リッターガソリン」のみに集約、ハイブリッドモデルの発売は年内を予定
新型エクストレイルのメカニズム面に関して、パワートレーンからご紹介しよう。
エンジンは先代モデルでは2リッターガソリンエンジン、2.5リッターガソリンエンジン、2リッターディーゼルターボエンジンという3機種が用意されていたが、新型では「2リッターガソリンエンジン」のみに集約された。
しかし、「直噴化」やセレナで採用されているオルタネーター(発電機)をエンジンスターターとして利用する「ECOモーター式アイドリングストップ」の採用により、2代目の2リッターエンジンと比べて最高出力は137psから147psへと、JC08モード燃費も最良値となるFF車のCVTで「12.0km/L」から「16.4km/L」と大きく向上している。
トランスミッションは全車「CVT」が組み合わされる。なお、新型エクストレイルには年内にも1モーター2クラッチタイプの「ハイブリッドモデル」が追加されることが、既に明らかにされている。
日産 エクストレイルハイブリッドが出るまではその繋ぎという役割も兼ねているのか、先代である2代目モデルのエクストレイルディーゼルが継続生産という形でラインナップされている、ということも覚えておきたい。
新型エクストレイルに組み込まれた、数々の先進技術
シャシー関係では、車体の上下動を予測し駆動力とブレーキを制御することで上下動を低減して乗り心地を向上させる「アクティブライドコントロール(世界初)」、コーナリングやブレーキ時などの状況によってエンジンブレーキを付加し操作負荷を軽減する「アクティブエンジンブレーキ(世界初)」、コーナリング時の状況に応じて4輪それぞれのブレーキを制御し、よりイメージ通りのコーナリングをサポートする「コーナリングスタビリティアシスト」といった先進技術が盛り込まれている。
先進技術といえば、運転支援機能についても前後のカメラとフロントグリル下部に置かれるソナーを基盤とした緊急ブレーキシステム「エマージェンシーブレーキ」(約10km/h~80km/h間で作動)、低速走行中のペダルの踏み間違えなどによる事故を防ぐ「踏み違い防止アシスト」、そのほか「LDW(車線逸脱警報)」「進入禁止標識検知」、「BSW(後側方車両検知警報)」などがグレード、オプションによって設定される。
今冬は大雪のため、スタッドレスタイヤを装着したモデルのみ。皆さま何卒ご容赦を・・・
燃費テストに使用した新型エクストレイルの車両は、上級グレードの「20X エマージェンシーブレーキパッケージ」(4WD/3列シート/JC08モード燃費15.6km/L/259万7,000円)」を起用。
なお、上記の車両は今年は関東でも大雪が幾度も降ったこともあり、スタッドレスタイヤが装着されていたため(銘柄はブリヂストンのブリザックDM-V1)、燃費・ハンドリング・乗り心地といった要素が不利な方向に働いた可能性もあることを、事前にお伝えしておきたい。
テストは3月13日(木)の早朝にスタート、午後3時ごろに東京へ戻ってくるスケジュールで実施した。天候は晴れから小雨模様に悪化したが、気温は最高気温が18℃まで上がり、比較的過ごしやすい気候の一日であった。
交通状況は、年度末の3月ということもあってか、激しい市街地の混雑に見舞われた。。
なお、スイッチで選択できる4WDのモードは「オート」を選択して燃費テストを実施している。
燃費測定の基本ルール
・燃費の測定は、車両に純正搭載されている車載燃費計を使用
・スピードは流れに乗ったごく一般的なペースで走行
・車両の状態もエアコンは快適に過ごせる温度(オートエアコンなら25度)に設定
・走行モードが選択できる場合にはノーマルモードを選んで走行
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。